お食事
こんばんは
しばらくして、隣接するセロとイウヤの部屋のドアをノックする者が……声だけ確認すると、夕食の準備が出来たとの知らせだった。
特になんてことの無い知らせなのだが、中にいるイウヤとセロは飛び上がる程の驚きよう。
その驚きの理由は、直ぐに理解するものとなった。
「あいや待まれよ!その部屋では、スゴウが大人に成ろうと進化の儀をやっている最中なのだ。
邪魔だてすると、ドアノブか手が飛ぶやも知れぬぞ?」
進化の儀とは?……やっている最中ねぇ。
「ですが、スゴウ様にもお声を掛けないといけませんので……?どうして、剣を構えているのでしょうか?」
「ドアノブに触れてみろ!右手が、もう何も握れ無くなり一生お別れしてしまうぞ。」
うん。聞こえていますから止めましょう。
カチャと開けると目の前には剣を出して彼の手を切り飛ばそうとしているイウヤと、セロはセロで『ユグに良い未来を』と膝を地に着けてお祈りをしていた。
とりあえず見なかったことにした。
衛兵に案内されて着いた先は、大きい一部屋……だいたい三十畳ほどの大きさに、なにやら変わった円卓がデン!と有るだけである。
「ささ、名札がある所へ座りなさい。」
少し変わった円卓には、自分が座る場所まで決まっていた。なお、アキラとアキトは既に座っていて両者を挟むように黒のチョビヒゲを生やし王冠を被った人がいた。
何も反応せずに俺とユグは座るが、セロとイウヤは王冠を見て『シューバ・ビエロ王だよ!?オイ。』とテンション高く成りそうだったのだが、王の『よい』という一声で収まる。
(それにしても大きな円卓だなぁ……ええと、全部で十八人も座れるのか。)
見たことの無い形状をしている円卓を触っていると、俺の他にも円卓の変わった所へを触っている者達がいた。イウヤだ。
イウヤは、赤い玉を見つけるとおもむろにに触って感触を確かめて何か分かった様子で立ち上がった。
「セロ見ろ!この円卓はきっと魔道具だぜ……そこら中に核がはめ込まれているぜ。
これって、都市とかのギルドによく有る通信のヤツに似ているな。」
「流石、冒険者様ですね。そう、これは通信が出来るで円卓なのです。
しかも、相手の映像を写し出すことが出来るのです。」
王様は勝手ながらと言いながら淡々と話しをされる。
話しの内容としては、今から六神会議が行われるので黙って口出しをせぬように言い聞かされた。
『では始める』というと、ブン!と俺やイウヤなど全ての画面が表示され始める。
俺の席には知神と書いていて、二つ向こうに座っているセロの席には愛神と書いている。
くるりと見渡すと、対立して座っている戦神という座席にシュバビエ城の王様が。
目の前の戦神から右回りで説明すると、軍神・大地の神・知神・愛神・海神と浮き出ていた。
明日もよろしく




