二人
こんばんは
案内された部屋の間取りは、目の前には豪華なソファとテーブルが見える。テーブルの向こうには、一際大きな窓があり天気のいい日は、沢山のお日様を取り入れる事が出来るであろう。
右を向くと、キングサイズのダブルベッドが目についた。
どさっ!……
私の身体は疲れを知らないのだが、こんな大きなベッドを見ればやってしまうというもの。
ベッドに顔からダイブして寝転ぶことをした。
「……」
何も言わないし、特に疲れても無い私は制止した時を過ごしたい。
それは何故か?大きなベッドに顔を突っ込む行為というのは、何かホッと一息しそうになる感覚になったからだ。
「……あ。ごめん。」
時間にして十秒は無かったと思う。
私がベッドに顔を埋めていると、端でギシと音がしたので見ると、ユグが腰を掛けていた。
「何故、謝るのですか?」
「いや。自分のモノみたいに、勝手に占領し使ったみたいで……」
「別に……良いことでは?」
ソレはダメな事なの?という感じでユグは半信半疑という感じだ。
「いや!でも、俺とキミが二人いるから!俺の自由なするなんて」
キッパリと断言して言うつもりだった。
突然、彼女があの行動をするまでは
「自由にして……良いですよ。」
音にすると、ファサァとユグが俺の横に並ぶように寝転がって来ました。
私は音速の貴公子とは言われていないが、音速な所は正解だろうか。
私は、音で言うとカサカサカサと距離を置く。これは音速のほふく前進といった感じだ。
因みに、アキラから聞いていたのかユグと俺で一部屋・セロとイウヤで一部屋に案内されている。
キングサイズのダブルなベッドとはいえ、ベッド中央にファサァと羽を広げたユグがマグロ状態で無防備に寝転がるのは……ちょっと
(ワナ?)
ギョギョ!?となっている私を優しく見て微笑みながら又も話し出す。
「私を自由にして良いですよ。……占領してください。」
こうも言われれば、普通の男子なら狼のようにガオーと行っているかもしれない。
だけど私には躊躇する心があった……それは、壁を挟んで向こう側の声が丸分かりなのだ。
今セロは風魔法を使って、音で相手の位置や情報が知れるダンジョンでは好まれて使われている魔法を使っている。
「無法地帯にユグちゃんが寝てるのよ!?男でしょ??」
「スゴウ!女の子の心は一瞬一瞬で変化するんだ。早めにキメロ!」
って、どんだけ把握してんだよ!
だが、向こうは向こうだ。そして、ここの事件はここで起きているのなら……ヤルしかないだろうと心にキメた。
別にイウヤが言ったからでは無い。
(よし。さわるぞ)
スッと私の腕が宙に浮いたとたん、ベッドから私の腕の支えていた分が無くなった為少し傾く。
その僅かな動きに、ユグの反応を見た私は『こんなにも勇気を出しているのか』と思う程感心してしまった自分が情けない。
「?……??」
羽を触ると意外にスケスケで無い感じがした。
「あっ!すいません。羽をしまうのを忘れてました。
……これで、私は無防備ですので。」
羽がシュンと消えると、一層ユグの体の重みがベッドに伝わり、ユグの体型に合わせて今さっきよりも軽く沈む。
手はシーツをしっかりと握りユグは絶対動かない!抵抗なんてしない!という感じだ。
壁向こうでは
「もう!彼女の羽は防御主体なの!羽は飛ぶと言うより、自身の魔法力で自身を守る鎧なのよ。
まあ、それだけユグちゃんも焦っているのね。」
ベッドがきしむ。
「おおー!!」
「ついに!キスか!?」
「って!?ちょっちょっと。目を閉じてちゃユグちゃんの口の位置分からないでしょ!?
……そこは!鼻!!もっと下。」
(あ、そうか。ユグを見て、口に……)
「……ついに!ついにヤったか。おめでとう。」
「そうね。祝福をあげましょう。」
「では!最後まで!!」
ユグの下唇と俺の上唇がぶつかっているのが分かる。そんな繊細な程に、彼女の全体の動き……今までシーツに捕まっていた手も緩みホッと安心しているかのようにも見えた。
「たはっ……行ったよ。」
「そうね。二人は一つに。
?……ちょっと思ったんだけど?……裸に成るの忘れてない?」
ガバッとユグをハグをする。
「ユグ、聞いてくれ。
俺は、本当言うと恋なんてしたこと無い奴なんだ。情けないことに、これからの順序とかもあまり知らない……手探りなんだ。
キミを奴隷として買ったのはイウヤだ。でも僕は今のキミにドキドキはするんだけど、どうも買ったからキミの主人というのは……なんていうか嫌なんだと思う。
だから僕からお願いだ。
もう一度、最初から僕の事を御主人様とか言わないでさ、スゴウって呼んでよ!……僕は今までどうりにユグって呼ぶから。」
ギュッと抱きしめ、ユグの耳元でスゴウの今の気持ちをさらけ出すと、意外にもスゥとユグからも重なり合う体をもっと重なるように手を回して来た。
「良かった。イヤって言うから、嫌いかと思っちゃった。
フフフ……これからヨロシクねスゴウ。」
彼女もまた、スゴウの耳元で囁くのだった。
明日もよろしく




