第一章 安心してください
こんばんは。こういうヒーローものは最後は無いようなもの。長ったらしい物語になるかもしれません。一応、真面目にシニアになって書きますがバカが好きなので直ぐ移行するかもしれないですが、大目に見てやって欲しいです。
私の名前は万田凄雨。
私が生まれた日は、どしゃ降りの雨で山は崩れた為に父と御近所の方の協力も有り、産婆さん無しで私はこの世に生を受けて早いモノで六十七年も経ってしもうた。
私の趣味は映画鑑賞で、シニアになって良かったと言えば毎日安く映画が見れること。
それ以外は、いつ死んでも良いように映画館に入り浸って一日三本見るようにしている。
だが、年のせいか一日三本は少々キツイ。
三本目になると、瞼が重く眠たくなってしまう。
でも私は特に問題としていない。なぜならば、三本見れば一本分の金額が浮くというもの……まあ、ささやかな贅沢と思って欲しい。
今日も、私のこだわりである映画三本を見終わり、最終電車で帰る所でアル変化が訪れた。
【変化とは?】
まず、いつも通りに回数券を改札口へ通してから前方にカシャッ!と回数券が出たのを確認した。
無事に改札口を通過出来ると判断した私は通り、いつも通りに右手で回数券を取ろうとした時!?
回数券はおろか改札口さえも消えていた。
いや、ステーションの静けさも去ることながら、それでいて駅員さんの始まる最終の仕事が再開する騒がしさもアルはずなのに!……
全ての音、全ての風景が消えてしまった。
見渡すかぎり白い雲に覆われているかのような……だけど、視界は見渡せる不思議な場所だった。
そんな場所へとたどり着いた私は、アル一点のことを思い付いた。
(なるほど!これが……)
『……あの世か』と言葉を出す前に、私の目の前に髪の毛がふさふさで腰まである女の人が表れ出て来たんだ。
おかしな事だ。私のような奴に、髪の毛がフサフサで天使の様ににこやかに微笑んで来てくれるなんて、どこぞの他人に一万円を御小遣いにあげてもそうそうこの笑顔は私には出さないだろう。
だからって舐めて貰っては困る!私にはメガネという道具がある。それは、真実を見定める事の出来る代物だ……近くの物はメガネを外すがな。
しかし!彼女は本当にマジシャンの様に煙幕も無く出現した。
笑顔が良い彼女は、わざわざマジシャン風となり、気が動転しているかもしれない私に気を使ったのかもしれない。
そう考えれば、この人が私をあの世へと導いてくれるかもしれないと思い声を掛けた所、思いもよらない言葉が反ってきた。
「すいません。何かの手違いで、アナタを剣と魔法の世界へ行かなければならなくなってしまいました。」
そう!すいませんと訪ねたのだが、別のすいませんが反って来た。
驚く私に尚も、フサフサの髪の女の人は話し出しました。
「ですが安心してください。私は女神です……アナタの要望をいくつか叶えましょう。」
(何を言っているんだこの人は?全くもって意味が分からない。)
「意味が分からないのは当然でしょう。ですが安心してください。今から行く世界は、剣と魔法の世界・ルルララです。」
(なんと!?私の脳内で発した言葉を読みおった!?)
「私は女神です。何でも知ってます……万田凄雨様、剣と魔法の世界・ルルララへようこそ。」
少し考えれば私の名前を知るチャンスは、あるっちゃあアル!それは回数券だ。
私は落としてもいいように名前を油性で書いている!それならば道理もつく。
それと、おかしな所が多々ある。それは『安心してください』という言葉が異様に出て来る。
これは新手の詐欺か何か、もしくはギャグなのかもしれないと悟った私はニヤリと笑っていい放つ!
「たしか……いくつか叶えてくれると言いましたよね?」
あろうことか、無言で頷く彼女を見て私は罪悪感に陥ってしまう。
彼女に言おうと思っていたのは、本当に世間的にも社会的にも可笑しいと思うから……我にかえってしまった。
「イヤ。言うのは社会的にも可笑しいと思ったので、大人として言わないでおくよ。」
「そうですか。何も、願いは無いと言うことですか?……ですがその御歳のままですと何かと不便でしょう。……」
『……若い体へと』という言葉を聞いてハテナ顔をする間も無く、私はみるみると若い体へとなって行ったんだ!
「その顔……もしかしたら剣と魔法の世界の意味が分からないみたいですね。良いでしょう簡単に説明しましょう。
先ほど説明しました様に、アナタは間違えられて転移されそうでしたのでルルララの女神である私が御助力をしようと決めたのです。
それは、アナタが来る数分前に本命の転生される方が今しがた旅立った事もあります。……」
驚く私の顔見て理解したようだ。何やらスラスラと話し出す言葉や内容は、どう見ても薄っぺらい嘘には見えない。
もし、これが嘘ならばマジシャン風なフサフサ彼女は大した大女優だろう。
彼女の話はまだまだ続いた。
だからか私も次第に、のめり込む形となって行った。
「なるほど、私は“ついで”というわけか?」
「そうなりますね。因みにですが参考に……転生された方が望まれたのは【相手のスキルを盗む】というのを筆頭に、身体強化・魔力強化……」
彼女が話している最中に、私は事もあろうか口出ししていた。
それは、人としてやってはいけない事だからだ!人のモノを盗むとは……なんという腐れ外道なのだろか?!
「ですが、彼の望まれましたので私は叶えただけとなります。」
「そうにしても、誰かが一生懸命に取得した技能を奪うとは……許しがたい!」
『技能のは?』と女神は食い付いて来たのを見て、どうやら彼女は“技能”という事を知らないみたいだ。
「技能というのは、各あらゆる資格というやつさ。それは、国家資格も含まれ人が努力し誰もが取得可能というわけだ。」
スキル=技能と結びついている私と、結び付かない彼女の理解は一向に平行線上を辿っている。
「おおよその事を理解しました。
それで?……そんな許さない人がいたとしてアナタはどう対象しますか?」
私の説明も虚しく空を切るかと思ったのだが、どうしても女神としての意地があるのか願いを叶える方針のようだ。
「うーん。特殊大型免許や介護の免許の資格を取る輩は……」
結論で言うと、そんな悪党がいたとしたら警察が黙って無いと思う。しかし、彼女の口からはそういう話しすら無いというのを察するに守護者が居ないと判断出来た。
ならば私が守護者に成ろうではないか!私の心にある、あの孤高のヒーローの名を叫ぼうではないか!
「そんな悪党はスーゲーマンが退治してやるぞ!」
「ほう。
……して、そのスーゲーマンとはどのようなスキルをお持ちでしてますか?」
「スーゲーマンを知って貰う為には、あらすじから説明するしかないな。……分かった!してやろう!」
映画大好き魂に火が付いた時だった。
何時間経過したかは不明だ。だかしかし!ここに新なスーゲーマンマニアが誕生するかもしれないというのが理解出来よう。
「……なるほど、空を飛びあらゆる攻撃をはね除け、力も強ければ走るスピードも速い……強さや速さは全て本気では無く、いつも爽やかな笑顔がある。
災害時は、全てを鎮火するブレスは単に彼が息を吐くと全ての荒々しい者達が止まり静寂を生む。
そして極めつけが、全種族との対話が出来て目からビームは理解出来ない程に最強!その目は、はるか遠くで叫んでいる助けを呼ぶ者を写し出し、映像として添付される。ソレにより、より困難で悲惨な結果を回避をしようという試みであり、ソコまで行くのは長くて数秒。
更に言えば彼は、その星の生まれ故郷ではない。スーゲーマンはスゲェ星で生まれた異界の者で、全ての人種とは当てはまらない。しかし!それでも人々と仲良く生活する上で楽しく生活してこうとする場面は心を和やかにする。
彼は、愛を知った……だから守りたいんだ。だから!一人でも助けたい!……
そういう人物になりたいのですね?了承しました。」
暫く考えて『纏まりました』と発言する。
明日は休みます。はやる気持ちを抑えて、飛ばさずに軽い文章にならずに書いて行こうと思ってます。どうか、よろしくです。