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太陽と月

作者: 中嶋太一

 




 ーー俺は君だ。鏡を見ろ、時が止まる。


 ……君は僕だね。鏡を見たよ。時が止まるね。


 ーー俺は君が嫌いだ。君の顔が嫌いだ。


 ……君は僕が嫌いだね。君は鏡が嫌いだね。




 ーー独りぼっちの夜だ。……独りぼっちの夜だね



 ーー今、俺は生きてる。……今日も、君が生きてた。




 ーー朝が熱いんだ。……夜が冷たいよ。


 ーー月が消えるんだ。……太陽は登るんだ。


 ーー俺は明日が嫌なんだ。……僕は明日が欲しいんだ。


 ーー俺は今日に溺れたい。……僕は今日を飛び出したい。


 ーー今日よ、止まれ。……明日よ、待ってる。




 ーー俺は君? ……君は僕だ。




 ーー俺は振り返った。君はいない。分かったさ。明日と歩くよ。


 ……君は振り返った。僕はいない。ありがとう。今日を労わってね。

 


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― 新着の感想 ―
[良い点] 太陽と月は何かお互いに悩みと苦しみがありそうでしたが、同時に希望も持ち合わせていると読みました。 短いポエムでしたが、そこには「人間」をはっきりと感じることが出来ました。 [気になる点] …
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