異世界でゴスロリ!?
ブックマーク100件超えました!
ありがとうございます。
文章とかメチャクチャですが、読み続けてくれるとありがたいです!!
コンコン
「お嬢様、ご昼食のお時間です。
起きておられますか?」
もう昼食の時間なんだ。
この頃、寝てばかりで一日が速く過ぎているように感じる。
眠たい目を擦りながら体を起こす。
「入っていいわよ」
そういうと、扉が開きフェリスがカートを押して入ってくる。
そしていつものように昼食を食べる。
昼食を食べていると、レイーヌが部屋にやって来た。
「お嬢様、入ってもよろしいかしら?」
「ええ」
そして部屋に入ってきたレイーヌは、
どこか楽しげな表情をしていた。
「何かいい事でもあったの?気持ち悪いわよ」
半分冗談でレイーヌに言うと、
特に気にした様子もなく、ニコニコとした笑顔を浮かべている。
「ふふっ、今から起こるんです」
レイーヌはそう言って床に座った。
お話タイムとおやつタイムの時は、
イスもテーブルも部屋にないため、
私以外は床に座っている。
私も床に座ろうとしたら、止められた。
主にフェリスに。
だから、私は一人だけベッドに腰掛けている。
もうそろそろ買いに行かなきゃね。
そう思うも、めんどくさがる自分がいるので、
買いに行く気がない。
「紅茶をどうぞ」
フェリスがレイーヌに紅茶を渡している。
そして、一緒におやつも出している。
「今日は、アフタヌーンティーにしてみました。
おやつはカステラを用意してみました」
アフタヌーンティーなんて飲んだことないわ。
美味しいのかしら?
「私はしばらく後でいいわ。
今食べ終わったばかりだし。
竜王は帰ったの?」
「いいえ、すみません。
それが、竜王の相手をしていたのですが…。
もう一戦もう一戦、とうるさく。
魔法で部屋に閉じ込めている状態です」
フェリスは私が食べ終わった後の食器を、
カートに乗せながら、私の質問に答えた。
竜王にも困ったものだ。
さっさと、帰って二度と来ないでほしい。
私はフェリスの言葉にため息をつくと、
ヒルクの姿が見えないことに気付く。
「そういえば、ヒルクはどうしたの?
いつもならレイーヌにくっついて、部屋に入って来るじゃない」
私がレイーヌにそう訊いた時に、丁度よく扉が開いた。
入ってきたのは、ヒルクだった。
ヒルクの手には布らしき物が、握られている。
「失礼します。
レイーヌ、持って来ました」
ヒルクは部屋に入り、レイーヌの隣に腰掛けた。
レイーヌはヒルクから、布らしき物を受け取ると、
それを広げた。
「ありがとう。でも、ヒルク。
そんなに力強く握らないでちょうだい。
折角の服がしわだらけになってしまうわ」
服……?
この家に服なんて物はない。
今自分たちが来ている物しか。
でも、毎日フェリスに魔法で綺麗にして貰っているので、
服がなくて困ることはなかった。
「すみません…」
「いいわ。お嬢様、この服を着て頂けませんか?」
不気味な程ニコニコと笑顔を浮かべている
レイーヌに嫌な予感を覚えた。
私が顔を引き攣らせていると、
レイーヌがせっせと私の服を脱がせてきた。
「ちょっと!止めて!」
私の抵抗を難なく受け止め、器用に私の服を脱がせてくる。
あっという間にレイーヌの手によって、
私は着せ替え人形のように着替えさせられてしまった。
「キャーー!!!とっても似合ってますわ!お嬢様」
手を叩いて、喜んでいるレイーヌに
私は無言のジト目で返した。
「フェリス!ヒルク!早く入って来て!!」
いつの間にか部屋の外に出ていた二人をレイーヌが呼んだ。
部屋に入ってきた二人は驚きに目を見開く。
「お嬢様!とてもよくお似合いです」
「ああ、似合っていますよ」
フェリスとヒルクの二人も似合うと言っているが、
私は今すぐにでもこの服を脱ぎたかった。
脱ごうとすると、レイーヌに忽ち止められてしまうから無理だけど…。
「ちなみに、誰が用意したの」
私が訊くとレイーヌが嬉しそうに答えた。
「服のデザインはフェリスが考え、
私とフェリスで縫いました」
成る程ね、このデザインはフェリスが…。
何でよりにもよってこれなのよ…。
「お嬢様が元いらっしゃった世界で
たまたま僕がファッション雑誌という書物で
見つけたデザインを少し変えてみました。
お嬢様によく似合うと思ったんです。
その予想は外れていませんでした!」
そう、今着せられているこの服はどう見てもゴスロリだ。
黒をベースに白のレースが付いた服。
胸元には大きなリボンが付いており、
襟や袖など、様々な所がヒラヒラとしている。
スカートの部分に何重にもレースが付けられている。
地球にいた頃だってこんな服着たことないのに。
「お嬢様、これを…」
そういってフェリスは帽子を私に被せた。
よくある、わざと斜めに被るように作られた帽子。
「完璧ゴスロリね」
まだ、メイドカチューシャじゃなくて良かったと
思うべきなのかしら。
「まあ!まあ!お嬢様、とても可愛らしいわ」
帽子を被ったことにより、レイーヌがまたキャアキャアと騒いでいる。
フェリスもにこやかな顔で、本当によくお似合いだ。
と言っている。
ヒルクも二人と同じような反応だ。
「それで、この服に使った布は、何処から持って来たの?」
この城にはタオルぐらいしか布を見かけなかったんだけど…。
「服に使った布は、竜王の城へ行った時に少しだけ奪っt……
ではなく、拝借させて頂いた物を使わせて頂きました」
今、完全にアウトな事を言おうとしていたわよね。
まあ、城を抜け出す時に私も色々と貰って行ったけどね。
「私の服に使う必要なんてなかったんじゃないの?」
布が手に入ったんなら、自分たちの服を作ればよかったのに。
レイーヌなんて、何度も服が欲しいと口を溢していたのを、聞いたことがある。
「約束したではありませんか。
僕がお嬢様の外に着て行く服を用意すれば、
お嬢様は一緒に街へ行ってくださると!」
あ………。すっかり忘れてたわ。そんな約束。
でも、この服は外に着て行くような服じゃないでしょ…。
「さっそく今から街に行きましょう!」
レイーヌが立ち上がって言うと、
フェリスやヒルクも賛成と言わんばかりに立ち上がった。
「やっぱり、行きたくない」
そんな言葉を嬉しそうに何を見て周るのか話している三人に言えるはずもなく、
私のそんな思いは心の奥に消えた。
誰か、この城にでも来てくれないかな…?




