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3日経ったけど変わらない

竜王に城へ連れてこられて3日経った。

何故かフェリスどころか、

レイーヌやヒルクが私を助けにくる様子がない。

だからもう助けに来てくれるなんて都合のいいことは考えない事にした。


3日あれば、だいぶこの城の生活に慣れてくることが出来た。

案外、ここの暮らしも悪くない。

それが3日暮らしてきた私の感想だった。


相変わらず、竜王はうるさいし疲れ切っていないと眠ることは出来ない。

だけど、ここは以前いた城よりも楽なのだ。

いつも誰かしら私の傍にいて、私が何か用があると、

その人(?)に言えば何でもしてくれる。

食べ物は前食べていた物と全然違う為、

3日経っても食べる物によっては躊躇うんだけど…。


以前なら、いつもフェリスを呼ぶために多少大声を出さなくてはならなかった。

それがないだけでも楽だった。


「ミーリス!お兄ちゃんが帰って来たぞ!」


そう、一つ変わったことと言えば、

竜王が自分の事をお兄ちゃんと呼び始めたこと。

何故か自分の事をお兄ちゃんと呼び、

私にも呼ぶように言ってくるのだ。


まあ、毎回のごとく私は拒否しているのだけど…。


「うるさい」


「なんだ?ミーリス、ご機嫌ナナメなのか?

何か悩み事でもあるのか?お兄ちゃんが何でも聞くぞ?」


そう言って、竜王が両手を広げて私にじりじりとにじり寄ってくる。


「止めて」


私が竜王に静止すると竜王は言うことを聞いて、止める。

まるでペットのようだった。


「なあ、ミーリスよ。

そろそろ我をお兄ちゃんと呼んでも良いのではないか?」


「呼ばないわよ」


私が竜王をキリッと睨んでも竜王はそれで怯むことはなかった。


「自分で自分のことお兄ちゃんって呼んでるんだからいいじゃない」


「ミーリス…。

もう一回言ってくれ」


「はあ?」


「もう一度、我をお兄ちゃんと呼んでくれ!」


はあ?いつ私があんたをお兄ちゃんと呼んだのよ?

まさかさっきの言葉…?


「いやよ」


竜王の相手は毎回疲れる。

なんてったって竜王が私の予想のナナメ上の事を言ってくるから。


「今から私は寝るんだから、部屋から出て行ってよ」


「何故だ?ここは我の部屋だろう?」


「はあ?私がここで寝るんだから、この部屋は私の部屋よ。

あんたは別の部屋でも寝ればいいわ」


たとえ竜王だろうと関係ない。

私は私のやりたいようにやらせてもらう。


「よし!我が添い寝をしてやろう!

今日はもう仕事は終わったのだ。

どうだ?仕事をちゃんと熟す、我は凄いだろう?」


「どこが凄いのよ…」


もう竜王の相手をするのが嫌になってきた。


「とにかく出て行ってよ。

疲れているんだから…」


「おお、そうだったのか!

気付かなくてすまなかったな、ミーリス」


竜王が私の頭を撫でようと手を伸ばしてくる。

私はそれを躊躇うことなく叩くと、

竜王は悲しそうな顔をして、手を引いた。


「竜王様、お話が…」


「分かった」


大臣が廊下から竜王に声を掛けてくる。

何故か時々、こうやって竜王は大臣に呼ばれ出て行く。

まあ、仕事かなんかなんだろうと私は気にしていない。

でも毎回のように竜王は少し険しい顔をする。

それが少し気にもなる。


「まあ、私が気にすることでもないか」


私は今日もまた眠れるはずのない昼寝をとる。

ただ目を瞑って、時間が過ぎるのを待つ。




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