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ネフィルの報告

城に戻ってきた私は陛下に報告するために

陛下の元を訪れていました。


「どうだった、ネフィル。

城の主の子供と話せたか…」


陛下の前で膝を着き一度顔を下げてから

顔を上げて陛下に答えました。


「はい、陛下。

実に有意義な時間でした」


陛下は頷くと話すように促しました。


「そうか、仕事となると真面目なネフィルにしては

珍しくはしゃいでおると思えば…。

早速、何があったか話せ」


私は陛下にお嬢様がどんな方だったのかお話しました。


「陛下、お嬢様はとても可愛らしい方でした!

あのつやつやとした黒髪…。

あのパッチリとした目に吸い込まれそうな黒い瞳。

何と言ってもあの可愛らしいお顔!


よく男性に声を掛けられる私ですが、

そんな私よりも男性に声を掛けられると思います!」


私はお嬢様に会った時の感動を思い出しながら、

陛下に精一杯お伝えしました。


「そんなことは後でいい。

早く話せ」


呆れたように頭に手を当て頭を左右に振りました。

それから陛下にお城に行ってからの事をお話しました。


「陛下、お嬢様の人間嫌いはそうとうなものだと思います。

エルフの私でも、人間と通じているからと

お話になろうとしていませんでしたから…」


「でも、お前は話すことが出来たのだろう?」


「はい、私はお嬢様に仕えているレイーヌという

エルフの女性にお嬢様を説得して頂きました。


レイーヌがいてくれたから、話すことが出来ましたので

私一人が何と言ってもお話しすることが出来なかったでしょう。

お嬢様は嫌々と言っていましたし」


顎に手を添え、陛下は考える素振りを見せました。


「ふむ、城の主との話し合いの場を設けようとも思っていたが、

少し無理があるかもしれんな」


「陛下、私はまた城を訪れる許可を頂きました。

それで、少しでもこのドレン王国の事を知ってもらおうと思っています。

話し合いならばその後でも、遅くないかと…」


「何故、そんな勝手なことをした?

王の許可なく城を訪ねる許可を城の主から貰うなど…」


「あら、陛下。

友達のお家を訪ねる許可を貰うのに、

陛下の許可までいるのですか?」


陛下は睨みを効かせていますが、

私には効きませんよ?

何年陛下に仕えてきたと思うのですか?


「はぁ…、分かった。

だが、他国が城の存在に気付くかもしれんぞ?

幸か不幸か、あの城やメイベの森はどの国の所有地でもないからな。


一番近いのはドレンだが、我が国の次に近いヒュールズ王国は

あの城を、狙うだろう。

今まではメイベの森は魔物の数が少なく、

取れるものと言ったら木か少しの薬草ぐらいだったからな」


確かに、あの城を見れば誰だって財のある者が所有していると思うでしょう。

財のある者が国にいれば、その者からお金を搾り取る事が出来ます。

ヒュールズ王国の王はお金に目がないと聞きますし。

もしかしたら、あのお城が危ないかもしれません。


「なるべく早くこの国を分かって頂けるように努力します」


「ああ、そうしてくれ」


その後もお嬢様と話したことやレイーヌとヒルクの事などを話し、

陛下に報告を終わらせました。

もちろん、騎士のお二人に罰は与えないように

陛下に言いました。


次、お城へ行くときは何のお菓子を持っていきましょう?

クッキーにでもしましょうか?

クッキーは子供だけでなく女性にも人気ですから、

きっとお嬢様も気に入りますね!

ああ、楽しみです!



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