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1年に1度のチートスキルで何とか異世界で生きようと思います……。  作者: 夜虎
第3章 新たな住人 メイド兼お話し相手
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レイーヌの仲良し大作戦

「まあ!なんて広いお風呂なの??」


私はお嬢様のお城のお風呂場を見て

脱衣所以上に驚いていた。

あまりの広さにお風呂まで走っていた。


私は自分が姫だということも忘れて少しはしゃいでしまった。

いけない、いけない…。

自重しなきゃ…って、私はもう姫じゃないのよね。


脱衣所も広かったけど、明らかにお風呂場の方が広い。

それにこのお風呂場は広いにも関わらず、

隅々まで新築みたいにピカピカだった。


まずはシャワーを浴びるために

シャワーがある所に行く。

シャワーはいくつも並んでいて迷ったけど、

結局どれも同じという考えに至った。

一番近くのシャワーを使うことにした。


「でも、このお城は大きいから

建てるのに何十年と掛かったんでしょうね。

それにしてもこんな大きなお城を建ててしまうお嬢様って

いったいどこのご令嬢なのかしら?

きっと有名な名家のお嬢様なんでしょうね」


椅子に座ってシャワーを出すために魔力を流そうとすると、

魔力を流す位置が分からなかった。


「あら?どこから魔力を流すのかしら?

もしかして…これって魔道具じゃないの!?」


魔道具には普通、使用者が魔力を流す時に分かるようにと、

目印のような物が付いている。

それがどこにも見当たらない…。


そういえば、私に使うように言われた部屋の家具は

どこにも目印がなかった。

まあ、そもそも家具と呼べるものが全然なかったけど……。


「これかしら…?」


シャワーの下に突起物があることに気付いた。

それを押してみる、けど何も起きない。

引いても何も起きない。


「どうすればいいのかしら?

こんなの見たこともないから…」


何とか色々試してみて、捻ることでお湯が出てくることが分かった。


「やっと、出た!!」


ここまで、ひと苦労だった。

でも、魔道具じゃない家具何て珍しいわね。

人間は魔力が少ない癖にあらゆる魔道具を開発しては

使用していると聞いていたから、

きっと、人間の生活は魔道具で溢れ返っている物だと思っていた。


髪の毛を洗っていると今までの事を思い出していた。

もういない私の家族。

小さい頃は仲良くしてくれた従者たち。

私を嫌っても私はずっと彼らが好きだった。


そういえば、お嬢様は今までフェリスと二人で寂しくなかったのかしら?

いいえ…。きっと寂しかったんでしょうね。

だって、私よりもずっと年下だもの…。


でも、これからは私もヒルクもいるから、

きっとお嬢様は寂しくないわ!

ええ、絶対寂しい思い何てさせないわ!

子供が私みたいに寂しい思いをするなんて

ダメだもの。


私の中でそう決めるとやる気が出てきた。

たとえ、ヒルクがお嬢様と会えなくても、

きっといつかは、お嬢様とフェリスとヒルクと私の

4人で仲良く出来るはず……。


だって、皆で一つ屋根の下で暮らす仲間だもの!


「そうよ!出来ない事なんてないわ!

お嬢様にヒルクがいい人だって知って貰えばいいのよ!

少しでもヒルクの事を分かってくれたら、

仲良くだってなれるはず!!」


私だったらお嬢様の近くに居られるはず?だから。


「そうと決まれば、お風呂に入りましょう!

お風呂に浸かりながら、どうすればいいか考えましょう!」


これから楽しみだわ!

4人で仲良く話をしている様子を思い浮かべては

私の顔はニヤニヤと緩んでしまう。




こんなことを考えていた矢先に

まさかあんなことになるとは

呑気に思考に耽っていた私は思いもよらなかった。




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