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1年に1度のチートスキルで何とか異世界で生きようと思います……。  作者: 夜虎
第3章 新たな住人 メイド兼お話し相手
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レイーヌとヒルク、久しぶりのお風呂

コンコン


「フェリスです。レイーヌさん、ヒルクさん。

お風呂にご案内します」


「はーい」


再びレイーヌさんのお部屋を訪れると

中からレイーヌさんの声が聞こえてきた。


扉を開けて廊下に顔だけ出して

レイーヌさんが訊いてきました。


「ねぇ、フェリス。

服が今着ている物しかないんだけど、

私たち二人の服は用意して頂けるのかしら?」


不安げな顔でこちらを見てくるレイーヌさんに

笑みで返した。


「はい、そこはご安心ください。

タオルもご用意しております」


「良かった」


レイーヌさんはホッと胸を撫で下ろし、

一端部屋に戻ると、

ヒルクさんと一緒に部屋から出てきた。


「では、ご案内します」


二人の前を歩きお風呂場まで案内する。

所々で部屋の紹介をしながら

お風呂場まで向かう。


「大丈夫何でしょうか。

お風呂に行くまでに城の主と会わないといいんですが…」


「大丈夫でしょう。

お嬢様は今、寝室におられますから」


「そうですか」


ヒルクさんはホッと息をついた。

自分のせいでレイーヌさんまで

追い出されることを避けたかったからでしょう。


「ここです」


「まあ!凄く広いのね!」


レイーヌさんは少しはしゃぎ、ヒルクさんがそれを止めている。

脱衣所を見ただけでこの驚きようでしたら、

お風呂場を見て頂ければさぞかし驚かれることでしょう。


「順番にお入りになってください」


「じゃあヒルク。先に入るわね」


「はい、レイーヌ」


レイーヌさんが僕の言葉にいち早く反応すると

僕とヒルクさんを脱衣所から追い出した。

中からは鼻歌を歌うレイーヌさんの声が聞こえた。


「何日もお風呂に入れないことが堪えたのでしょうか?」


レイーヌさんがいる脱衣所の扉を見つめ

呟くように言った。


「そうでしょうね。

女性はそういう所を気にしますから」


私が答えるとヒルクさんはガックリと肩を落とした。


「俺は、もう少し気を使うべきだったようですね。

レイーヌの安全ばかりを考えて、

レイーヌの気持ちを考えていませんでした。

川で水浴びぐらいなら出来たと言うのに…。

王に認められる前は騎士でしたから、

何日も風呂に入れない事なんてざらでした」


「相手は女性の、しかも一国の姫様ですからね。

余計気になっていたでしょう。


ですが、ヒルクさんの行動は全て

レイーヌさんの事を思ってのこと……。

それくらい、レイーヌさん自身が分かっておられるでしょう」


もうそろそろでしょうか?

今頃はお風呂に浸かっている頃ですかね。


僕は脱衣所に入り、レイーヌさんの服を取り出す。

所々に穴が開き、ヒルクさんの物と思われる血痕が付いており、

とても一国の姫が着るような服ではなくなっていた。


「おい、レイーヌの服に何してる?」


ヒルクさんが疑いの目で僕を見た。

これは、何か誤解をされそうですね。


「これから僕の時空魔法を使って

服を元の状態にしようと思っています」


紳士的な笑みでヒルクさんの問いに答えた。


「そうか。くれぐれもレイーヌに対して疾しい事を考えるなよ」


「はい、僕にはお嬢様という

かけがえのないお方が既にいますので。

そのようなご心配はないかと…」


「そうか」


それだけレイーヌさんの事が大切なのですね。

それ以上なのかは僕には定かではありませんが…。


レイーヌさんの服に時空魔法をかけて、

再び廊下に戻る。

レイーヌさんがお風呂から上がられて、

新品同然の服を着て出てきたら、

代わりに今度はヒルクさんが脱衣所の方に入って行く。


ヒルクさんが入ると同じように時空魔法をかけておく。

その時にレイーヌさんから時空魔法について

訊かれたので同じように返しておいた。


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