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10月の桜  作者: 風無
3/5

今回短めです。

 もみじに秋の風がふきぬける10月。1つの病院で桜太に試練が舞い込んだ。

「君の病気は手術をしなければ、ほとんどの確立で治らないだろう。…そしてその手術も成功率は高いわけではない。」

深谷が真剣に話す。

「…その、成功率?ってどのくらいなんですか?」

少し戸惑った表情で問いかける桜太。

「そうだね、ちゃんとした数字ではないが、だいたい50%くらいだろう。」

まだ暖かい気温も残る季節に冷たい風が吹く。

「半分…?」

「中々病状が進行していてね、今の状況だとそのくらいだと思っていてほしいんだ。」

(ふざけんなよ。生きるも死ぬも人の手次第で…確立は50%で。しかもなんで母さんが泣いてるんだ。関係ないくせに。)


 大きな壁が立ち、桜太は気力を無くしていた。そこに

「桜ちゃん!フルーツ持ってきたよ!!」

由梨、そして

「桜太―、川口な、お前がいなくて学校つまんねぇとか言ってたぞ」

祐介の明るく元気な声。

(久しぶりに聞いた気がする。)

「祐介―待ってたぞー」

久々な桜太の笑顔。

「ちょっと、私は!?」

「お前はさっさとフルーツを渡せ!」

久々なやりとり。

気持ちが少し変わった瞬間だった。


 「桜太くん?」

次の日、いつもの食事時間に八潮友梨香がやってきた。

「ハンバーグはまだですかー」

文句を言う桜太を見て友梨香が微笑む。

「ちょっと元気になったね。…あ、そうだコレ…」


川口=由梨

なんですけど。。。覚えてますか?w

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