表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/23

神隠し

 鹿児島で一泊し、翌日は予定通りに飛行機が飛んだので、青島孝と関森由紀は目的地に到着する事ができた。


 その頃、全国各地で、いや、世界各地で、次々と失踪事件が起きていた。しかも、科学者か技術者ばかりであった。

 特に多いのは、ロボット工学やバイオテクノロジー、AI…最先端の科学の知識を持つ人間たちだ。


 失踪は突然起こる。しかも、目撃者は次々と出てくる。皆が口を揃えて、同じ事を供述した。

「突然消えたんです」と…。

 若者は異世界に行ったんじゃない?と言い。年配者は神隠しだという。異次元に行ったと言う者もいれば、ただのマジックだと言う者もいた。

 


 アーク日本支部は、瞬時に移転を完了した。緊急事態に備えて、予め予備の基地は建設していた。警察がくる事は、事前に情報を収集していたから、予備の基地に移転する準備をしていたのだ。そこに、出来上がったばかりの最新式次元転送装置が届いた。それは、広大な基地全体をカバーするもので、基地にいた者達を全員、異次元の地球に転送し、更に、予備の基地に転送した。



 アークの支部長室に加藤支部長と三宅副支部長がいる。

 二人はソファに向かい合って、腰掛けていた。三宅副支部長が進捗状況の説明をしているところだ。

「第二段階は順調にいっています」と、三宅副支部長。

 加藤支部長は頷き、口を開いた。

「林田の方は?」

「関森義行と関森清美をさらっていきました」

「四石をまだ探しているようだな」

「はい。探し出した所で、横取りします」

「追跡はどうなっている?」

「スパイを潜り込ませてます。大丈夫です」

「それにしても、新型の次元転送装置は素晴らしい」

「はい。広域からスポットまで、カバーできる優れものです」

「ところで、拉致して来た 科学者や技術者は、おとなしくしているかね」

「はい。家族に危害をくわえるという事で、おとなしくさせています」

「わかった。引き続き頼む」

「はい」

と、頷いて三宅副支部長は立ち上がり、部屋を出た。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ