1/10

目次・登場人物

深紅の屋敷が、嵐の夜に浮かび上がる。

　街から遠く離れた丘の上に建つその館は、緋色の外壁と黒い屋根のせいで、遠目には巨大な鴉が翼を広げているように見えたという。人々は畏れと好奇心を込めて、いつしかこう呼ぶようになった――「緋鴉館」と。

　ある嵐の夜、その館に集まった十人の客と一人の主人と若旦那。

　閉ざされた空間、途絶えた連絡手段、そして最初の悲鳴。

　血と謎と恐怖が交錯する四日間が、静かに幕を開ける。

　これは、誰もが疑わざるを得なくなる物語である。

　そして、最後まで読み終えたとき、あなたはひとつの問いを突きつけられるだろう――

　真実を知った今でも、あなたはその人を「犯人」と呼べるのか？

プロローグ

第一章　緋鴉館へようこそ

第二章　紅い窓

第三章　闇の扉

第四章　吊るされた影

第五章　血の道しるべ

第六章　闇に飲み込まれる叫び

第七章　燃える影

第八章　紅影は生きる

　登場人物

　黒田　朔之介（くろださくのすけ）

　この物語の主人公、髪はショートの黒髪ちょっと飄々とした雰囲気の少年

　村上　蘭丸（むらかみらんまる）

　朔之介の幼馴染、髪は明るい茶色モヒカン、怖い系は苦手

　元宮　英雄（もとみやひでお）

　紅影館の主人、白髪混じりの髪、優しい笑顔が印象的。

　元宮　勝也（もとみやかつや）

　紅影館の若旦那、髪はオールバックで背が高くガタイがいい、気さくで世話好き。

　城ヶ崎　航（じょうがさきわたる）

　ミステリーサークルの部長、髪は短く身長が高くオーバル型のメガネをしている。冷静沈着な分析タイプ。

　皐月　美桜（さつきみお）

　ミステリーサークル副部長、髪はミディアム、丸メガネをしている。周りをよく見て気遣いが出来る。

　水鳥川　美希（みとりかわみき）

　ミステリーサークルの一員、綺麗な黒髪ロング、笑顔が多く場を明るくするムードメーカー

　二色　蓮（にしきれん）

　ミステリーサークルの一員、髪は茶色のマッシュ、旅行の企画担当ミステリーに目がない好奇心旺盛。

　花形　紬（はながたつむぎ）

　ミステリーサークルの一員、髪はポニーテールでおっとりとした雰囲気いつもカメラを首に下げてる、何でも撮りまくる。

　匠　瑛士（たくみえいし）

　ミステリーサークルの一員、髪は少しボサボサ、無口で表情があまり変わらない。いつもメモ帳を持っている。

　四季　碧華（しきあおか）

　旅行客の会社員、ショートボブの落ち着いた女性、読書好きで暇があったらいつも読んでいる

　長船　海介（おさふねうみすけ）

　旅行客の中年男性、髪はスポーツ刈り、声が大きく酒好き。