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第3王子・ノエルの噂

「でもさぁ、今日のエメル姫は…凄く魅力的だったよな」

「レフィもそう感じたか?」

「あぁ。兄者がクランタ姫と話している間、外で少し話をしたけど…いつもと雰囲気が全然違った」

「…不思議なお人だったよな」

「なんだよ、兄者にはクランタ姫がいるだろう…?」

「あぁ。まぁな」

「ははっ!おいおい、浮気か?しかも同じアレンド王国の姫の中でか?」

「うるさいな…浮気じゃないさ。でも、魅力的だったよな…」

「なぁ、兄者」

「うん?」

「俺、エメル姫を狙おうと思うけど、良いか?」

「…良いんじゃないか?俺がクランタ姫と婚約して、お前がエメル姫と婚約できたら…凄いことじゃないか」

「そりゃ凄いことだな。…そうしたら、後は『ノエル』だけか」

「あぁ。でもあいつも最近少し様子が変だしな。ちょっと気にはなるな」


…………………


「ねぇ、クランタ。ファルシア王子ってイケメンだよね」

「…いけめん、ですか?」

「あっ、『カッコいい』ってことだよ」

クランタは顔を真っ赤にした。…分かりやすい奴だな。


「でもさ、レフィ王子もなかなかカッコいいよなぁ」

「エメルはレフィ王子が好みのタイプでしたか」

「いや、好みっていうか…ただカッコいいよなぁって話」

「でも、私がファルシア王子と婚約して…エメルがレフィ王子と婚約したら…凄い話ですね」

「ははっ、ダブル婚約ね!それはそれで、面白いけど!」


(私、生きてたらまだ未成年なんだよね…結婚かぁ。法律上はもう結婚できるけど…何か実感湧かない)


「まぁ、私はまだいいけどね」

「少しずつ、レフィ王子と距離を縮めていけば良いんじゃないですか?」

私はクランタに慰められる形となった。落ち込んでいる訳じゃないけど。


「エジンバラ王国の王子って、あの2人なんでしょう?」

私は何の気なしに、クランタに尋ねた。

「いいえ?何をおっしゃっているの?もうお一人いらっしゃるじゃないですか」


(!?そうなの?…まだいたんだ)


「あっ…あー、そうだった…かな。忙しくて、つい」

「でも最近は私もお顔を拝見することが減りましたからね」

「…そうなの?」


話を聞くと、どうやら第3王子であるノエル王子は、あまり部屋から出てこないらしい。

いわゆる『引きこもり』ってやつか?

お茶会に行っても、クランタ達の前にすら、あまり出てこないという。…以前の『エメル』と同じやん。


「ええ。あまりお部屋から出られないみたいで」

「ふーん。昔からそうなの?」

「お茶会に呼ばれ出してから、2回くらいしかお顔を拝見していませんね」

「…どうなの?やっぱりイケメンだった?」

「あ、カッコ良いか?ってことですね?」

「そうそう」

「すっきりとしたお顔立ちだったと思いますよ。でも…何というか…少し生気を失ったような顔色だった気がします」


(…まぁそうだろうな。引きこもりだったら)


「…でも昨日、ちょっと変わった噂を聞きました」

「変わった噂?」

「はい。ここ数日は部屋から出て、普通に生活をされるようになったとか…」

「そうなんだ」

「本当かどうか、分かりませんけどね」

「…へぇ。でも今日、会ってないよね?」

「そうですね。今日はお会いできませんでしたね」

「なんか、エメルと似てますね」

そう言うと、クランタは『ふふっ』と笑った。


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