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このチート、なんか違う

初投稿なもんでここに何書くかちょっと分かんないです。そのうち書くと思います

えっと、その。読んでくれてありがとうございます?

「チェストぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

振り降ろされた大剣がこめかみ僅か10センチを通過した。

走馬灯の次回予告が軽く流れ始めた昨今、皆様元気しているでしょうか?

母さん、俺はもうダメみたいです

恐怖で顔をグチャグチャに歪め、足と腕をゴキブリのように動かし後ずさる

浮かんだ言葉はたった一つ

「こんなつもりじゃなかったんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!(泣)」


時は遡り多分一時間くらい前になる。

単刀直入に伝えよう。俺、佐久間唯人さくま ゆいとは「異世界転生」した。

あれフィクションじゃなかったんですね、まさか当事者になるとは思いませんでした。

でまあ、量産型テンプレートをなぞるように女神に特別な能力と多少の金貨をもらい、固定資産税とは無縁な広大な大草原に放り出されたわけです。

「なるほど、しかしどうしたものか」

俺は冷静に状況を分析していた。

何もない草原、次期に日が暮れる夕暮れ、野生の動物(この場合はモンスター?)

そして、ひょろがりスポーツ経験なしAT限定20代後半一般男性


導かれた答えは野垂れ4だった。

ごめん嘘、ちっとも冷静じゃない。

充実したライフラインが存在している世界にいることのありがたさを噛みちぎるように感じていた。

しかし、そんな俺にも前世の徳のおかげか、馬車にのった行商人と遭遇した。

どちらかといえば初対面の人と話すのが苦手な人種だが、生存のかかった場面においてそんなちゃちな個性など消し飛んでいた。日本語が通じるか怪しいがとりあえず話しかけてみよう


俺は手を大きく振りながら馬車の前に立つ

「こんにちはー、ハロー、ニーハオー、ボンジュール」

とりあえず知ってる言語を叫んでみる。だめだったらボディランゲージで何とかしよう

「あれ、お兄さんこんなところでどうしたの?」

「(よし、普通に通じた)」

馬車から顔をのぞかせたのは、15、6歳ほどの少年だった

虫すら殺せなさそうな優しい雰囲気をまとった人でひとまず安心した

「すみません、ちょっと気づいたら道に迷ってしまって。大した荷物もないんで良ければ後ろにのっけてはもらえませんか?」

「あはは、お兄さんこんなど真ん中に来るまで気づかなかったんですか?いいですよ、ちょうど僕の村に帰るつもりなんです。そこで良ければ」

少年は嫌な顔せずこちらに手を伸ばす

「それじゃあ一名様ご案内でーす」

「ありがとうございます、助かりました」

そういって軽く一礼する。よかったとりあえずデッドエンドだけは避けられそうだ

それにこんな少年を育てる村が死と隣り合わせにあるはずがない

「本当に助かりました、なんとお礼をすれば」

先ほど噴き出た冷や汗をぬぐい、腰を下ろす。

ガラガラと心地よい音を響かせながら穏やかなテンポで進む馬車

ほどよく肌をなぞる風、さきほどとは違う「平穏」がそこにあった

「何言ってるんですかお兄さん、胸のあたりにいいもの入ってるじゃないですか。

それをちょっとだけ分けてくれればいいですよ」

そういうと少年はいたずらな笑みを浮かべる。

そして同時に、この子がかなりやり手の商売人であることも分かった

しっかりしてるわ、今の若い子はすごいね。おじさん感動しちゃう


「(ん、まてよ)」

しかしここで一つの案が浮かんだ。いや、浮かんでしまった

「(知能デバフをかければ支払いのことを忘れてくれるのではないか、または言いくるめられるのではないか)」

何があるか分からない異世界生活、先立つものはできるだけ温存しておきたい。

そして何より「異世界の能力を使ってみたい」という好奇心が込み上げてきた。

発動方法は簡単で対象者を指さし、「発動」と念じるだけって俺に事情説明した女神に教えられた。

異世界転生したときに色々教えられたが、正直ざっくりとした能力の概要と女神さまのおっぱいがかなりけしからん大きさで大変眼福だったことしか覚えてない。

「(まぁ、なんとかなるか)」

少年は穏やかな笑顔で正面を向いている。親切にしてくれた彼に能力を試すようなことは少し心が痛むが最悪金貨を多めに分配すればいいだろと考えていた。

少年の頭を指さし

「(発動!)」

次の瞬間、少年の体が少し黄緑色に発光する。

しかし、変わらず馬車は進み続ける。

「(不発か?)」

そう思った瞬間馬車が急に止まる

「な、何かありましたか・・・ね?」

「んあっ、てめー誰だこのやろう」

「えっ、」

少年はこちらをゆっくりと振り返る。

突然だが「しかみ(漢字は文字化け酷いので平仮名表記)」という言葉はご存じだろうか?

能面の一種で、最も激しい怒りを表すアイテムである。

額にV字のしわを作り、眉を吊り上げ、口を開き牙を見せつけたその表情は鬼神の如き怒りを表し、今にも襲い掛かってきそうな迫力がある。

そんなしかみの表情を能面なしで作る名役者がいた。そう、目の前にいる少年である

「えっと、その~どうかなさいましたか」

「てんめぇ、誰の許可得て俺様の馬車乗ってんだこらあぁ!」

その咆哮を聞いた瞬間、体はすでに馬車から降りていた。

理由は分からないが、脳が全力で逃げろと信号を送っていたからだ。

先ほどまで座っていた場所には人ひとり通れそうなほどの風穴が空いていた。


俺はこんな時にも冷静に事態を分析していた

穏やかな笑顔を浮かべる少年が消滅し「しかみ」顔をしている

少年に知能デバフをかけた

知能にデバフがかかったせいで俺をさっき乗せたことを忘れている可能性

知能にデバフがかかったせいで俺を敵だと考えている可能性

知能にデバフがなくなりリミッターが外れバーサーカーになっている可能性

そして、そんな状態で俺と対峙している事実。

導かれた答えは撲殺だった。


ごめん嘘、もうめっちゃちびりそう、あっ、やっべ溢れる殺意の波動

「チェストぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!」

とまあこれが一時間の出来事だ。

とりあえずこの経験を通して学ぶ教訓は「親切を仇で返すとろくでもない」ということだ。


木片の砕け散った音が響く

咄嗟に一撃を避けた俺だったが正直もうこれは奇跡に近かった。

正直怖すぎて腰は上がらないし、反撃の手段もない。

次の攻撃を避けることなど不可能だ。

「避けんじゃねーよ、ドブカス野郎。頭蓋綺麗に砕けねえぞ」

「できれば砕かない方向でいきたいんですけどぉ!?」

先ほどまでの優しい少年の痕跡は何一つない。おそらくDNAも少し変異しているだろう。

やばいやばいやばい

その細い体が生み出すにはあまりに矛盾した推進力でどこから取り出したか分からないこん棒を振り回す。おそらくぶつかれば良くて気絶、最悪即死だ。

考えろ考えろ考えろ

くそ、なんでこうなること教えてくれなかったんだよ

いや、教えてくれたのか?

いやでもおっぱい大きすぎるのがいけないだけだし、俺悪くないし

どっちかっていうと悪いの女神だし

「死に晒せやぁぁぁぁ!!!!!」

躊躇のない一撃が振り下ろされそうになった


「と、止まれやごらぁぁぁぁぁ!!!!!」

俺は彼よりもでかい怒声をあげた。

大きな音を恐れるという動物的本能によって少年の動きが止まる。

「うっせえぞ、てめぇ。なにもんだおめえはよぉ!」

対抗して怒声で返してくる

「俺のことを忘れたのか、このやろお!!!」

「知るか、ボケェ!!!」

ガキの喧嘩か

「俺はな、俺はなぁ!!お前の兄貴だ!!!」

もうどうにでもなれ

「お前が道中襲われたのを、俺が救ったの忘れたんか、この恩知らずもんがよぉ!!!!」

「あんたは、俺様の、兄貴?」

知能デバフでさっきの出来事を忘れてるならこっちの都合のいいように書き換えてしまえばいい。

約2秒ほどでおもいついた咄嗟の策だった。

昨晩任侠映画を見たせいで変な設定になってしまったがそんなことはどうでもいい。

「兄貴襲うなんて義理のねえやろうだ!俺はお前をそんなやつだと見込んだ覚えはない!」

少年はぽかんとした表情でこちらを見つめる。

どう考えてもおかしい。

見ず知らずの兄貴を自称する奴なんてこの世界どこ探しても存在するはずないし、信じるやつもいないだろう。

少年は少し考えた後、再びこちらに全力で向かってくる。

やはりダメだったか。母さんごめんよ、俺はもう先にいくよ。

できれば自宅のPC履歴は見ないでそっと全削除しておいてくれ。


投げ捨てられたこん棒

スライディングの如き滑り込む少年

そして俺の前で全力の土下座

「は?」

「この度は、兄貴にご無礼働き、まじすいませんでしたあ!!!

不逞ニッカ、命の恩人である兄貴あるまじき蛮行、腹を切り詫びる所存であります!!!」

あっ、君ニッカって名前だったんだ。いい名前だね。いやそんなことはどうでもいい!

とにかく策は実った。

よかった!懐疑心のない純粋な馬鹿でよかった!

ありがとう知能デバフ、原因もお前だけど!

「かお、あ、いや面あげろ」

「はい、兄貴!」

「いいか、人間というのは間違える生き物だ。兄貴に襲い掛かるなんてとんでもない間違いだって起きてしまう」

「はい、なので腹を切って兄貴に詫びを・・・」

なんで異世界なのに腹切りの文化あるの?結構常識なの?

「まぁまて、だが大切なのは間違いを改め、次に同じことを繰り返さないことにある」

「えっと、つまり・・・どういうことですか?兄貴」

やばい、知能が下がって読解力も低下してる。ニッカ君このあと商売ちゃんとできるかな

「えっと、つまりお前は間違いを犯した。だが兄貴はお前の間違いを許そう」

「ほ、本当ですか!」

少年の顔には大粒の涙が浮かべられていた。

やばい、心が痛い

ごめんなさい、100%俺が悪いです、俺は人間の屑です

自分の命惜しさにチートを悪用して純粋な彼の心を弄んでしまいました。

本当にごめんなさい、あとで必ず罪を償います。

「あ、兄貴。お、俺のために、こんな・・・決めました、俺兄貴に一生ついていくっす!」

「お、おう。じゃあまずはお前の村に案内してくれ。遅くなったら家族が心配するだろ」

「それもそうっすね!分かりました!今すぐ案内するので乗ってください。あっ、そういえば兄貴の名前を聞いてなかったような気がします。教えてくれますか?」

「あ、あぁ、俺は佐久間唯人。よろしくな」

そういってニッカに手を伸ばす。握られた手に力加減というものが全くなくミシミシと嫌な音がしたが、さきほどの件もあるので俺は笑顔で握手を続けた。病院って存在するかな。

そして再び馬車に乗り込んだ。

なんだかんだあって、撲殺デッドエンドは回避できた。

心臓の鼓動が最高難易度のリズムゲームのように鳴り響いてはいるが、生きているのならなんでもいい。馬車に揺られていくうちにこの鼓動もおさまるだろう。

再び馬車は、大地を揺るがす地震のような轟音を奏で、最大落下のジェットコースターのような勢いで動き出してい・・・

あれ?

「ひゃっはぁぁぁぁぁぁ!!!捕まっててくださいね兄貴!!!それじゃあぶち飛ばしていくぜ!!!」

「やっぱこのチートなんかちげえよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

多分続くと思います。荒い文で申し訳ないです。これから精進していきます!

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