4、世界樹
「ん‥‥‥?」
「お兄ちゃん!やっと起きた、大丈夫?」
「龍也大丈夫か!痛い所はないか?!」
「大丈夫龍也?琴遥がヒールしてくたから治ったと思うのだけれど?‥‥」
「あー‥‥‥父さん、俺何時間くらい倒れてた?」
「2時間くらいだ!お前が倒れたあと急いで大きな木の中に避難したんだ!」
木の中?‥‥確かに見渡す限り木しかないけど‥‥木材のドームハウスみたいだな‥‥鑑定してみるか。
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世界樹
世界に一本しかなく幻の産物と言われている。世界樹の葉は薬草として最上級であり枝は金属よりも硬いとされている。世界樹周辺には魔物を寄せ付けない結界と遠くから見えないように認識阻害がかけられている。
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‥‥‥なんかいっぱい出て来た‥‥世界樹の葉を使えば怪我がなおり魔物から身を守れてる場所とか、めちゃくちゃ運がいいな!ていうか、こんだけ詳細が見えるって事は絶対レベル上がってるな!‥‥‥ステータスウォープゥン!。
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上倉 龍也
LV7
年齢:17
種族:人間
職業:なし
【能力値】
体力:20
筋力:16
敏捷:19
耐性:8
魔耐:4
知能:10
魔力:10/10
スキルポイント:10
【スキル】
魔眼LV1
・毒魔眼
鑑定眼LV3
【称号】
異世界転移者
試練に挑みし者
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おー!上がってる、鑑定眼レベルが3になったから見える量も増えてたのかー、各ステータスも耐性や魔耐以外は大幅に上がっているし、あとはスキルポイントだな。今取れる物で交換するとしたら、5ポイントで思考加速と魔力操作だな。
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上倉 龍也
LV7
年齢:17
種族:人間
職業:なし
【能力値】
体力:20
筋力:16
敏捷:19
耐性:8
魔耐:4
知能:10
魔力:10/10
スキルポイント:0
【スキル】
魔眼LV1
・毒魔眼
鑑定眼LV3
環境適応LV10
思考加速LV1
魔力操作LV1
【称号】
異世界転移者
試練に挑みし者
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‥‥‥何だこれ?環境適応10?‥‥‥いやーついに俺の目腐ったか?、おかしい‥‥いくら目を擦っても消えない‥‥‥うん夢ではないのか、とりあえず、鑑定!
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環境適応
どんな状況でも冷静に判断が出来る様になる。
ごっめんねー!ちょっとスキルつけ忘れちゃったー!お詫びにレベルは10にしとくから許してねー、‥‥‥あ!、あとこの事は内緒だからねー、言っちゃうと天罰くらうからよろしくねー
by美しい女神
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‥‥‥うさんくさ!?何だよ美しい女神って、自分で言っちゃうそれ?、ていうかコイツが異世界に飛ばした元凶か?‥‥‥まぁとりあえず‥‥‥スキルつけわすれるなや!?現代日本人は、か弱いんだから説明もなく放り出されたら死んじゃうでしょうが!このクソ女神!?‥‥‥はーコイツは今度ぶん殴るとして、この環境適応のスキルだな‥‥ぶっちゃけこのスキルブッ壊れでは?どんな状況でも冷静になれるって事は慌てて隙を晒す事もなく劣勢でも焦る事なく冷静に対応出来るって事だろ?‥‥‥これは当たりだな!。
「父さん母さんしばらくは、この木の窪みを拠点にレベル上げをしたいんだけどいい?」
「いいが気をつけろよヤバいと思ったら、すぐに逃げなさい」
「そうよー命あっての物種なんだから」
「分かった、行ってくる」
短剣とゴブリンナイトから拝借したロングソードを持って世界樹を出る。 ‥‥‥ここからは慎重に動かないと、複数体にかちあっただけでお陀仏だ、出来るだけ単体で行動している奴を狙って確殺していこう。‥‥うーんあまり進み過ぎると迷子になるからなー、とりあえずは世界樹の入り口から右に真っ直ぐ進んでみよう!
「お兄ちゃん!ちょっと待ってー!」
「!、どうした琴遥?危ないだろ世界樹の中に隠れてな!あそこなら魔物も寄ってこないらしいから」
「違うの!私も連れてって欲しいの!このままじゃ遅かれ早かれ誰かが死ぬ、力を持ってるのに家族すら守れずにただ見てるだけは嫌なの!」
「イヤイヤさっきバリバリ動けてたでしょうが!‥‥‥そうは言っても‥‥‥危ないぞ?レベル上げと言っても怪我はするし、下手したら死ぬぞ?それでも行くのか?」
「当然でしょ!今動かずに、いつ動くのさ!」
「分かった、そんなにやる気があるならレベル20なんて余裕だよな?」
「当然!お兄ちゃんも私に抜かれない様に頑張んなよ!」
「そりゃーお前、俺は兄だぞ?‥‥当然!」
やってやるさ!‥‥目標は、とりま女神の顔面をぶん殴る!
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「‥‥‥ねぇお兄ちゃん?あそこにいるツノの生えたウサギ何て名前だと思う?」
「そりゃお前ツノウサギだろ?」
「うん‥‥そのまんま過ぎるでしょ、ていうかお兄ちゃんの部屋にあった漫画でもいたし」
「何勝手に読んでんだよ‥‥とりあえず鑑定してみるわ」
魔獣:ホーンラビット
レベル:4
【スキル】
頭突きLV1
お!スキルが見える様になってる、これは使えるな。
「琴遥名前はホーンラビットだ、スキルは頭突きレベル1レベルは4だった」
「分かった‥‥で?どうする一応格下相手だけど私やっていい?」
「いや、俺も今回上がったステータスで、どこまで出来るか試してみたいから俺がやる」
「分かった‥‥じゃ後衛で待機してる、危なそうだったら魔法で応戦するからよろしく」
「あー分かった」
じゃあ早速気づかれる前に、思考加速!‥‥‥おーこんな感じか、まるで全てが遅くなったかの様に見える。これプラス!魔力操作で足の裏に魔力の塊を作り爆発させて加速!
ゴシャ!
‥‥え?、えーうわヤベー殴り潰しちゃった。これ思ったよりも身体能力上がってるぞ?
「こっ琴遥?ウォーターボール出してくれない?‥‥手ー洗いたい‥‥」
「わ‥‥分かった‥」
バシャバシャ‥‥いやーやばかったな何あれ強くなり過ぎるだろ、いや格下相手だったからか?全然分からん!
「琴遥、次はお前が倒してみな」
「分かった‥‥一応加減して魔法撃ってみる」
まぁそうなるよなー全力でやって2人とも巻き添いで死んだら笑えないし‥‥‥とりあえず次の魔物を探そう。