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3、遭遇

 あぁーヤバい結構歩いたけど、あの木まであとどのくらいだ?流石にこのペースなら日没までには着くと思うんだけど。


『ガサガサ』


「!‥‥ちょっと止まって!今そこの草むらから何か聞こえた」



『グギャグギャ!』



 何だあれ?二足歩行で犬みたいな顔をしているとなるとコボルドか?手に持ってるのは短剣だと思う‥‥取り敢えず近づくのは論外となると‥‥。




「琴遥さっきのウォーターボール打てるか?」


「打てると思うけど素直に当たってくれるかどうか」


「俺が石を投げて引きつけるから合図を送ったら、魔法でたおしてくれ、父さんと母さんは後ろにさがってて!」


「「分かった」わ」


「‥‥分かったやってみる」


 あぁーヤバいめっちゃ怖い!どうか成功してくれよ!‥‥こっち来いやクソコボルド!。


『ガァ!?‥‥グギャグギャ!ギャ!』


 まだだ、もうちょい引きつけて‥‥あと1メートル!


「今だ琴遥!」


「いけ!ウォーターボール!」


『グギャグギャ!?‥‥‥ガァ?!』


 よし当たった!‥‥‥っぶねー、危機一髪!生きた心地がしねぇーな、オイ!?



「とりあえず早くあの木の所まで急ごう!」




============================





 あー‥‥歩くの、しんどいかったー!着いたけど‥‥‥ヤダーなんかいるわー、何だあれ?ゴブリン?にしては‥‥銀色の甲冑なんか着てて、それなりのロングソード持ってるんだが?!‥‥‥あれって‥‥絶対強いよなーヤバいなこれ!




「お兄ちゃんちょっといい?」



「どうしたんだ、琴遥?今ちょっとお兄ちゃん忙しいんだけど?」



「ちょっとステータス、見て欲しいんだけど‥‥」



「どうした?一回の戦闘で、そんなにステータス変わるとは思わないけど‥‥‥え?」



➖➖➖➖➖➖➖


上倉 琴遥(かみくら こはる)

LV2

年齢:15

種族:人間

職業:見習い魔法使いLV3

【能力値】

体力:8

筋力:4

敏捷:5

耐性:6

魔耐:7

知能:12

魔力:16/16

スキルポイント:4

【スキル】

火属性魔法LV1

・ファイアーボール

水属性魔法LV1

・ウォーターボール

【称号】

異世界転移者


➖➖➖➖➖➖➖



 ‥‥え?! レベル上がってる!ステータスも軒並み上がってるし、これやっぱり俺より強くね!‥‥俺のステータスも上がってるかなー‥‥‥お!?




➖➖➖➖➖➖➖


上倉 龍也(かみくら たつや) 

LV2

年齢:17

種族:人間

職業:なし

【能力値】

体力:7

筋力:6

敏捷:9

耐性:6

魔耐:2

知能:4

魔力:2/2

スキルポイント:2

【スキル】

魔眼LV1

・毒魔眼

鑑定眼LV1

【称号】

異世界転移者

試練に挑みし者


➖➖➖➖➖➖➖


 ‥‥うん、レベル上がってて一瞬テンション上がったけどステータスあんまり上がってなくね!‥‥いや、スキルポイントがあるんだ、これが何に使えるかによっては状況が変わってくるぞ。‥‥これ使うには、どうすればいいんだ?‥取り敢えずポイントの所を押してみるか‥‥‥うぉわ!、スキル一覧が出て来た!?‥‥ここから選べって事か!‥‥‥まぁ、2ポイントじゃあ買える物もないわなー



「琴遥、ステータス画面のスキルポイントをタップしてくれないか?」


「いいけど、それでどうなるの?」


「多分、取得したいスキルを選べると思う」



「うわー‥‥‥ホントだ。‥‥で、お兄ちゃん的には、何交換した方がいいと思う?」


「うーん‥‥‥4ポイントで取れる中だと、魔力効率、回復魔法、かなー」


「分かった取り敢えず回復魔法にしとく‥‥」


➖➖➖➖➖➖➖


上倉 琴遥(かみくら こはる)

LV2

年齢:15

種族:人間

職業:見習い魔法使いLV3

【能力値】

体力:8

筋力:4

敏捷:5

耐性:6

魔耐:7

知能:12

魔力:16/16

スキルポイント:0

【スキル】

火属性魔法LV1

・ファイアーボール

水属性魔法LV1

・ウォーターボール

回復魔法LV1

・ヒール

【称号】

異世界転移者


➖➖➖➖➖➖➖



 よし、これで回復ができるようになった、あとは‥あいつだな、取り敢えず俺も鑑定スキル持ってるから使ってみるか。




ユニークモンスター

魔獣:ゴブリンナイト

LV9

 


 ‥‥‥これは逃げだな、‥‥だって無理だもん!あんな上等な甲冑と剣持ってる奴に勝てるわけないじゃん!?何なの、神様俺たち殺しに来てるだろ!あーもう! 怒ったかんな!許さないかんな、はs‥‥‥っと危ない危ない、何か分からないけどセーフ‥‥とにかくここから早く逃げないと!



「琴遥、これはダメだ勝てない気付かれてないうちに逃げるぞ!」


「分かった‥‥お父さんとお母さんもそれでいいよね?」


「‥‥‥うーん、あいつの経験値と装備は勿体無いが仕方ないな」


「そうね‥‥‥あの魔物を倒せば、さぞかし経験値がいっぱい貰えそうなんだけど‥‥しょうがないわね、残念だわー」


「イヤイヤ何でそんなに渋々なの?!俺たちまだ全然弱いんだけど!父さんと母さんなんかレベル1じゃん、死んじゃうよ!、いいから早く逃げるよ!」


 アイツはまだ気づいてなさそうだから‥‥今のうちにそっと逃げるぞ‥‥取り敢えずは、もといた場所に戻ろう そこからどうするか考えよう、最悪野宿だけど死ぬよりマシだろ‥‥‥あーまたあの来た道を戻るのかーしんどぃ。


ッバキィ!


 ‥‥‥こんなテンプレみたいなバレ方ある?、いやバレたと決まった訳じゃない ここは、そーと後ろを向いて‥‥‥あっはいバッチリ目が合いましたね、うん終わった。



「みんなごめん!木ーふんで気づかれた!」


「そんなベターなことをするなんて‥‥お父さんが教えることはもうない!!」


「‥‥お父さん!そんな事言ってる場合じゃないでしょ!どうにかしないとみんな死ぬよ!」


「あら?これは流石にまずいかしら?母さんまだ死にたくないのよねー」


「いいから早く!俺はさっきのコボルドから取った短剣で時間稼ぐから、琴遥はどこかのタイミングで全力で魔法ぶっ放して!火魔法でいいからな!‥‥あと間違ってもお兄ちゃんにあてないでくれよ!」


「分かった!‥‥えっと、もしお兄ちゃんに当たったらごめんね」



「当たって死んだら化けて出てやる!」

 


「うん‥‥大丈夫、骨は拾うから‥‥消し炭になってなかったら?」



「ふざけんな!?いいからやるぞ!死にたくなければなー!」



 アイツに動かれる前にこっちが、先手を取る!向こうがこちらを観察している間に、一気に踏み込み認識される前に腹に蹴りを一発入れる。しかし蹴りは届いたが、やはりレベル差もあってか、決定打にならない。


「クソ!やっぱり甲冑硬てー!?‥‥うおぁ!?」


 上段から落された剣をすんでのところで交わしバックステップで距離を取る。


「やっぱダメだな格闘じゃ部が悪い、狙うは甲冑の継ぎ目だな、琴遥!俺が何とか隙を作る、合図でぶっ放せ!」


「分かった!」



「‥‥‥!?ックソ!」


 向こうも優先順位を決めたらしく一瞬で詰めて来た、薙ぎ払いをとっさにしゃがみ回避し、足に全力を込めてアッパーを放つ。


「ギギャ!?」


 少し体勢が崩れた所に、もう一歩踏み出し腕の継ぎ目に短剣を振るい、腹に蹴りを入れ急いで距離を取る。


「琴遥いま!」


「ファイアーボール!」


「グギャグギャ!?」


 ‥‥‥クソ!ダメージが入ってとはいえファイアーボールくらって生きてやがる!‥‥片手は潰したがステータス差が縮まった訳じゃない、ここは速攻で距離を詰めて仕留めるしかない!


「これでもくらいやがれ!」


 お互いが距離を詰め、こちらが首に放った短剣を腕で剣で弾かれ腹に蹴りをもらう。


「ガハァ!」


「お兄ちゃん!」


 クソ!吹き飛ばされて距離は取れたが、ヤバいな次何か貰ったらおそらく死ぬ。‥‥一つだけ思いついた事があるにはあるが‥‥‥検証してねぇから一か八かだな!。


「毒魔眼!」


「ゴギャ!?」


 よし、少し動きが鈍った‥‥なんか身体がダルくなって来たが仕方ない‥‥おそらく魔力切れだろう。


「ゴブリン!次のインファイトでラストだなー!」


「ギャギャ!」


「いい加減くたばれ!」

 

 互いに距離を詰め肉薄しゴブリンの蹴りをすんでで交わし、しゃがんで足を薙ぎ払い倒れた所に馬乗りで首の継ぎ目に短剣を差し込む。


「ガァ!‥‥‥」


 


 やっと終わった‥‥‥何この無理ゲー、命いくつあっても足りないよ、‥‥いかん緊張が切れて眠気が‥‥‥‥。



「お兄ちゃん大丈夫!?」



 あー‥‥‥神様、どうせならサクッと強くなれるチートスキルが欲しかったです。



 





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