92 死刑はちょっと…
92
「おーーい!ウエット!ここー!」
慌てて馬を走らせて、こちらにやって来る。
「陛下、いつの間に移動されたんですか」
「それより、ここに転がってるやつ知ってる?」
「転がって…?ラバー!なぜお前がここに!!」
やっぱり有名人かぁ。城の中にいるウエットが知らないはずないか。
「俺をね、殺しに来たみたいだから、ぶっ飛ばしといた」
可愛く笑ってみせる。やりすぎた感が否めない。怪我酷かったら治してやろう。
「陛下を狙うなど!例え血筋が良くても、今回は庇いきれない!死刑確定だ!!」
完全に怒ってる。ウエットがこんなに怒るなんて珍しいな。いつも優しいのに。
魔王が殺されかけたらそうなるか。チート魔王は簡単に暗殺されないけどねー。
「死刑はやめてやってよ。そうだなぁ俺の元で働いてもらうとか?」
「なぜ!?この男を陛下のお傍になど!!」
「まぁ、城の仕事をしてもらうのが罪滅ぼしって事で」
「納得いきません!!!」
こんなに恨むような顔を見せるウエットを初めて見た。相当だなぁ、こりゃー。
「まぁまぁ、魔王命令って事で」
「城で大人しくしてる様な奴じゃありませんよ?」
まぁ…よく知らないけど、魔王殺しに来たくらいだから、屈折してそうだよなぁ。
でも、なぜか見捨てられない気がした。当分は俺の目の届く所に置いておこう。
いい体つきしてるし、使えそうなんだよな。目覚めるのが楽しみだな。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




