89 出会いおおすぎ
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重い瞼を、うっすらと開ける。暗い。夜なのだろうか。
俺のベットの横に、怒ったような顔のルワードが立っていた。
「全く貴女は!女神の呪文なんて大きな力を使うなら、私を呼べば良いんです!倒れるまで力を使い切るなんて。死ぬかもしれなかったんですよ!我は主の守護龍!恥をかかせないで貰いたい!」
言うだけ言うと、ルワードは姿を消した。元気そうで良かったな。腕も動く。小さな手。今はルーナのようだ。
どのくらい眠っていたのだろう?見かねたルワードが来るくらいには、ヤバかったのかな?
とにかく救いたかったのだ。魔力で支配された精霊。本来は支配ではなく、魔力で共存すべきなのだと思う。魔力の使い方を間違えてはいけない。
ガチャとドアが開いた。
「ルーナ様!??お目覚めになったのですか?」
ウエットが驚きの表情で叫んだ。
「え?俺そんな寝てた?」
「いえ。医者がギリギリまで力を使ったので、1ヶ月は目を覚まさないかもと言っていたので。まさか次の日に目を覚ますとは」
「あー、俺を守ってくれる友達が来て、エネルギー補給してくれたみたいでさ。死ぬ気か!って怒られた」
「そりゃそうですよ。いきなり倒れて受け止めてみたら、死にそうな生気のない顔してるんですから」
「街や街の皆は?」
「元通りになって、魔王伝説が生まれましたよ…」
魔王伝説wwwいやぁ…魔力だけの力じゃないけどな。
後の妖力、魔法力、霊力が何なのか謎。また変な世界にご対面は勘弁して欲しい。
ジョセとか婚約者達、元気かな。それにしてもルワード、龍なだけにこっちの世界にも来れるんだな。
長達はどうだろう?
「風姫??ジン?」
呼ぶとすぐに風姫の気配がした。
『お主気配が弱いと思ったら、こちらに来ていたのか』
「風姫は来れるんだね。ジンから応答ないけど」
『全ての世界を総べているからな』
「なるほど」
さすがだなぁて事は他の世界も存在する訳だ。話が大きくなるなぁ。体がもたないよな。
そこに邪気を感じた。風姫を返す。
俺の影の中から、にょろろーんと2人の黒い服の執事が姿を現した。
何か奇妙な体験に慣れて来たな。
「お前達、誰?」
「魔王様が下僕、バッセ」
「同じく下僕のヴァルクっす」
ん?2人目だけノリ軽いな。
「いや、結構です。下僕とかいらないんで」
「そんな事おっしゃらずに!新魔王様誕生に歓喜し、こうして現れたのですから!」
「ちゃんと守るっすよ」
いやーーー。迷惑でしかないっす
。
「まぁとにかく、用事ある時は呼ぶから、出てきた所から引っ込んでって」
『『御意!』』
また俺の影から消えていった。
早く元の世界に戻りたいが、この国がどのくらい、魔王を必要としているか情報得ないとな。
全ては、そこからだ。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




