87 反する者
87
それから3日後。神殿に呼ばれた。戴冠の儀って何やるんだろ?冠を被るとか?でもお子様サイズあるのかな?
そんな事より、母さん達心配してないかな?皆元気かなー。俺居なくてもお茶会やってんのかなぁ。
魔王になったら戻れるかな?緊張しつつ神殿に入って行った。何か偉いっぽい人が数名と、ウエットが来ていた。
真ん中で聖女が待っている。
「陛下、こちらへ」
「あ、うん」
「これより戴冠の儀を始めます。とは言っても、これを付けて頂くだけなんですけど」
「ペンダント??」
ペンダントヘッドは、ミルクを垂らしたのを超スローで撮った画像みたいな王冠が付いていた。何か可愛いな。色は水色だ。
「これよりルーナ様を、魔王国の王として認めます。その証として魔王の印を捧げます」
そう言うとトコトコと歩いてきて、俺にかけようとしたので頭を下げた。
シャランと音を立ててペンダントがぶら下がる。
「これで戴冠の儀を終わります」
これで終わりか。ちょっと拍子抜け。俺の奥の力は…少し明確に感じるようになったかなくらい。魔王にならなかったなー。
城に戻ってお茶をした。
「いかがでしたか?ルーナ様」
「うーん。何かしらの変化は…あったと言えばあったけど。魔王にはなれそうも無いなー」
「そうですか…」
「ご、ごめん」
「いえ。ルーナ様は何も悪くありません」
このままだと、戦争が起きたりするのかな?
「他の人は魔力って使えないのか?」
「いえ。魔族ならある程度は扱えます。我が魔王国の8割は魔族です。2割は魔族に理解ある人間が住んでいます。象徴である魔王様が召されてから、周りの国が騒がしくなった訳です」
「…なるほど」
便利な力を持つ一族を、手に入れたいって感じか。
「全部の魔族が魔力持ちではありません。全部の魔族が魔王様を求めている訳でもありません。魔族の中でも派閥があるのです。戴冠式の今日、何も起きないと良いんですけど」
「魔王潰しか…有り得そう」
そう言った時に扉が乱暴に開かれた。焦った兵士が怒鳴るように言ってきた。
「大変です!街に炎が!魔力の炎なので普通の水では消せません!」
「水が扱えるものは!?」
「それが、たまたま出払っていて…」
街に炎?全てを消し、無くならせる炎が?
「あちこちから火が!怪我人も多数!」
俺は慌てて城を出た。俺のせいで、関係ない人達が傷つく。思い出のある物が燃えていく。
早く消さないと!消さないと!
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




