85 魔王
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「何で俺が陛下ってのになったんだよ!?」
「我が国の聖女の予言です。今日この世界に陛下が現れると!泉に急げば会えると!見た目は金髪の幼子であると!」
「それが本当ならそうなんだろうけど、俺は面倒に巻き込まれたくない!」
それでなくても、既に問題だらけなのだ。でもこの世界に入ってから、心の奥の方で小さかった力にパワーが溢れていくのが分かるのだ。
きっとこれが、運命の糸の1つ。避けては通れない道なんだろう。
「で、さ。俺はどうすればいい訳?」
「陛下には城に来て頂いて、戴冠式を受けて頂きたいのです」
「…戴冠式??」
話がデカい。既に頭がクラクラしてきた。王子…王女様になれってか?俺が?見知らぬこの世界の?
「戴冠式を終えれば、我が国の魔王様となります!」
「は???ま、おう?」
おいおいおいおい。魔王かよ。て事は、魔力???の関係か。それにしても魔王って。
「他国が我が国を狙っています!魔王様がいらっしゃれば、均衡が保て平和な毎日がおくれるのです!」
えー…。それ俺が居ないと、戦争起きて市民が争いに巻き込まれるって事かよ。行かない選択肢無いじゃん。
「分かったよ…俺はルーナ。あんた名前は?」
「ウェットと申します。どうぞこちらへ」
俺を抱き抱えると、馬の上に乗せる。その後ろにウェットが乗り、軽快に馬を走らせた。
10分くらいたっただろうか。大きな城が見えてきた。いかにも魔王の城って感じの立派さだなぁ。
「我はウエット、魔王様を連れて戻った!」
城壁の正門に居た門番に言うと、慌てたように城門を開けた。真っ直ぐ坂道を登ると、城が近づいてくる。
「デカい…」
「貴女の城になりますよ」
サッとウエットが降りて、俺を下に下ろした。
「ようこそ、魔王城へ」
「扉もデカいなぁ」
ギギギギーと音を立てて扉が開き、そこにはメイドさんや兵士さん方が両サイドで待ち構えていた。
「「「ようこそ魔王様!」」」
全員が声を揃えて、お辞儀をする。怖い怖い怖い〜。
ここでやっとくか。気になるし。
「コマンド!」
えーっと。女神999、魔力999、妖力???、魔法力???、霊力???。魔力上がってるってー!
やっぱり、そういう事か。メニューを閉じ、ため息をつく。体の中に女神以外の、膨らんでいく力を感じる。魔力なのだろう。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




