81 影響ありすぎるのは封印
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俺は快適な飛行を楽しんでいたが、2人は大騒ぎだった。めっちゃ叫んでる。着く頃にはリヤナは慣れたのか、楽しそうだったけどな。
近くの林に降り立った。
「こっから、すぐだから。…龍なのに、飛んだのは初めて?」
「私達は不完全なんだと思う。まだ龍になれた事はないわ。それにしても、ルーナは凄いのね!」
「飛んだ事とか秘密な?周りが騒ぐと動きにくいから。俺はあくまで中身が男の、貴族のただの令嬢だから」
「言わねぇよ」
「後、俺には婚約者が5人いてさ。そのうちの2人は火と風の人龍だよ。気は…合わないかもだけど」
飄々(ひょうひょう)としたウィザと、8歳全開のラファド。話は合わないだろうが、力の気配を感じ合うかもしれない。
「私達…以外の人龍…。やっぱり居るんですね!会うの楽しみ!」
リヤナは嬉しそうだ。
「そのうちお茶会開くからさ!そん時には会えると思うぜ!」
そして俺と2人は、父と母の元へ事情を話しに向かった。2人のこれまでの小さな体での長い旅。
普通じゃない事の辛さ。厳しさ。それでも優しい人も居たと。
「それで、俺の家に2人を住まわせたいんだ!だめか??」
「こんな話を聞かされて、断る訳にはいかないでしょう?勿論大歓迎よ!ね、あなた」
「あぁ。気が済むまで居ればいい。旅立ちはいつでも出来る。自由に過ごすんだよ?」
「「ありがとうございます!」」
こうして2人は我が家の一員になった。家族が増えるのは嬉しい事だ。
俺は自室で1人コマンドのメニューを見ていた。特殊能力欄に1つ増えている。種無しのマジシャン。何だろう、これ。
メニューを閉じて、試しに帽子を振り上げて
「この帽子から鳩が出ます!ちちんぷいぷい」
我ながらアホくさい。だが…鳩がバサバサっと出てきたのだ。何で!?
種無しマジシャンって、これもう種ないなら魔法じゃん!
「私の掌にショートケーキが出てきます。ちちんぷいぷい!」
ポンッと掌には美味しそうなショートケーキ。
はぁ…。もう全部チート過ぎて、どれ使っていいか分かんねー。
運命が来たら、必要になるのだろうか?とりあえず今は…
「このグラスの中にコーラが出ます!ちちんぷいぷい!」
シュワっと音を立てて、そこにコーラが現れた。マジか!現世界の物も有りなのか!
俺は勢いよく、久々の炭酸の刺激と甘さに酔いしれた。久々のコーラ!この世界には無いもんなぁ。たまに炭酸でスカッとしたいんだよ。
でも、この力は危険だから使わない方が良いな。あるべ歴史から、異質を持ち込むことで変化があっては大変だ。
まぁ俺が好きでチートまみれになった訳じゃないけど。使い方には気をつけないと。
マジシャンは目くらましに使うとか、その程度かな。その時が来るまでは封印、だ。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




