70 書庫へ
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人間がいると、争いが起こる。現世界は俺のいた所は平和だったが、生きるのも大変な人達や命の危うい人達が沢山いる。
それは不思議な力で満ちた、この異世界でも変わらないようだ。まぁ深く考えても仕方ない。俺が手を伸ばせる範囲なんて小さい。世界から見たら小さいのだ。
チート能力で小さな命は救えそうだけどなー。これで10歳の幼女だもんなー。ムキムキのかっこいい男子に産まれたかった。
まぁ元々がヒョロガリだったから、その素質は無かったと思う。かと言って女子である必要も無かった訳だが…
今日は何か本でも読もうかなぁ。過去の記述とか昔の話が載ってるかもしれないしなぁ。
地下に古い書庫があったっけ。そこを漁ってみるかなぁ。余り足音を立てないように、とててててと部屋を移動していく。
あれからコマンドで調べて、瞬間移動のレニスと同じ様な特殊能力を手に入れた。
鍵や開かない物等を開けたり、閉じたりする能力だ。ノックと言ってそれを叩くと開き、ロックと言えば閉じさせる。
なので書庫の鍵も簡単に開けられる。便利、便利。
「ノック!」
ガチャと扉が開き、軋んだ音を立てた。ふわりと少しカビ臭いが嫌いでは無い。何か落ち着く。爺ちゃんの書斎みたいだ。
元々格闘ヲタクのインドア派で、本も好きで沢山読んでいた。ここも俺にとっては宝の山だ。
「何か世界が1つだった時の事が、書いてある本って何か無い?
」
サーッと風が室内を動き出す。1冊見つかったみたいだ。
「ルオーその本の所を小さく照らして」
1番奥の上の本か。
「駆け巡る風よ!」
風が集まり、ルーナの体を上に押し上げる。
「もう少し上〜。止まって」
ルオーの光の灯る本を、そっと小さな手で取り出した。ズシリとした幅のある本だ。風が落ちないように、本も支えてくれる。
それを引き寄せて、そっと両腕に抱きとめた。力はあるのだ。筋肉ないのに、体は出来上がっている。これも謎の1つだな。
「駆け巡る風よ、下に降ろしてくれるか?」
スーッと足が床に着く。
この魔法の練習しに、今度森に行ってみるかな。自由に空を飛べるようになりたい。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




