69 ウィザとお茶会
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「昔のリーファとラーファ、リフェラーヌの事が知りたい」
ウィザは、「うーんそうですねぇ」
と考える仕草をする。
「私にとっても、霧の中のような記憶なので、間違えているかもですが」
「構わない。俺も余り思い出せないんだ」
過去世界が1つだった頃、圧倒的な権力を持つ王が世界を制していた。反発をする貴族等が集まりだした時期で、あちこちで反乱が起きる事が増えてきた時期。
王は女神の生まれ変わりと言われる娘を、勝利の象徴として祭り上げるべく教育をほどこしていく。
光の女神の双子の妹と、目立たない姉。そんな図に陰口をたたく人間も何人もいた。
産まれた瞬間に国を滅ぼすとされた実兄は、辺境の地へ飛ばされ。占いで富をもたらすと言われたリフェラーヌが長男として引き取られ、常にラーファの傍にいつもついていた。
妹のくせに私の居場所を奪った卑怯な姉と、周りには言い回ってたらしい。リーファに虐められてリフェラーヌに守ってもらっているのだと。
「マジかよ、それ。俺の記憶だと、自由に大事な兄と居られるラーファが羨ましくて仕方なかったぞ。むしろ監視されて稽古事ばかり、勉強ばかりでつまんなかった」
「お互いがお互いを羨ましかったのですね。話す時間さえあれば…変えられたかもしれないのに。私の記憶では、こんな感じですね。これ以上は…朧げだし、言いたくない話です」
「大丈夫、大丈夫。何とかして、2人とこの世界では仲良くなりたいんだよな」
「この世界でも誕生しているのが驚きですよ。見た目は、そのままラーファにリフェラーヌでしたし」
「まんまウィザが話した時の2人だったもんなぁ」
「本当の兄妹として、産まれるとは…」
「俺だけ似てないし、ちんまりしてるけどな。リフェラーヌ兄さん大好きだったから、兄妹で双子で産まれたかったよ」
「それが不幸の連鎖なのでしょうね。ラーファは男としてリフェラーヌを愛していました。でも今は完全な兄妹…女性である妹を守るただの兄なのですから」
それは…苦しいだろうな。兄妹での契りは、禁忌とされている。子供なんて産まれたら、過去のレミット並な悲惨な人生だ。
「もっと進化しろよ、この国」
お菓子をザクッと噛んで、あぐらをかく。その姿にクックッとウィザか笑う。
「今の貴女を堪能しとかないとですね。貴女が体の性別に引かれてしまう前に」
「俺は俺!変わらない…だろ?」
「変化は必ず起きます。貴女は複雑すぎる。婚約者として心配、してますよ?」
「んー?ま、ありがと。この異世界でスローライフ目指して頑張るよ」
「はい。足掻く貴女が楽しみですよ」
「ウィザも色々と変化してきてんだもんな。苦労したろ?頑張ったな」
「貴女は…本当に…。楽しい人ですね」
優しい瞳でルーナを見る。
「面白いやつとは、よく言われんだよなー」
その視線には気づかないルーナなのだった。
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