67 森を歩けば…
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その日は森で探索が許された日だった。ここの所、大人しくしてたのが幸をそうしたようだ。久々の森の探検だ!
自然の中は気持ちいい。精霊達の息吹が感じられて、心地いい。その見えない存在を感じながら歩いていると、森の崖下に人が倒れているのが目に止まった。
慌てて落ちるように駆けつける。
「おい!大丈夫か!?」
この顔はどこかで…。リレンズだ!
「コマンド!!」
リレンズの容態は打ち身と、足の骨折か…。とりあえず命に別状はなし、と。
この辺の医者は…どこ行きゃ良いんだ?
メニューを閉じてリレンズを見る。瞬間移動が早いか?
『人の子の姫よ。我だ風姫だ』
「あ、久しぶりだな。まぁ他の精霊達はよく見かけるけど」
『お主、力に目覚めたのであろう?』
「力?あー…女神のやつか?」
『その力、姿を変えずとも念じれば少しは使えるぞ』
「そうなの?」
『そこの人間を癒すなど容易いだろう』
「マジで!?ありがとな!今困ってたんだよ」
『女神の力は癒しと輝き精進するのじゃ』
「よしっ!やってみる!」
リレンズに両手を向けて、掌に力が集まるようにイメージする。リレンズ、治れ!治れ!
掌から、パーッと黄色い光が湧き上がる。その光が、リレンズの体を包み込んでいった。
目に見えていた傷が消えていく。いいぞ。このまま全部治れー。フワッと力が抜ける感じがした。
「コマンド!」
リレンズ…体調異常無しっと。
「おっしゃぁぁ!!」
『姫は相変わらずじゃの。逞しい。また会おうぞ』
「風姫ありがとな!めっちゃ助かった!」
女神の力って変身しなくても出来るんだな。
「んっ…ん?」
「お!リレンズ!大丈夫か!?」
「俺…あれ?…そうだ…滑って崖から落ちて…」
よく見ると、服まで回復している。すげーな女神の力!
「見た所、傷も無いみたいだし。ラッキーだったな」
「あ、うん。ありがとう。ルーナはどうしてこんな所へ?」
「あ…えーっと。1人で歩いてたらリレンズが寝てたから、様子見てただけ」
「そっか…でも俺…白昼夢だったのかな」
「早くウィザの所へ帰ってやりな!遅くて心配してるかもよ?」
「うん。ありがとう。ルーナ様も一緒に帰りましょう。お送りします」
断るのは逆に変だな。
そして2人は並んで暗い森をぬけて帰ったのだった。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
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