66 皆の平日
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考えすぎたら頭が痛い。寝たのも遅かったから、ダルいな〜。かれこれ、この世界に来てから1ヶ月くらいになる。
シンプルなドレスに慣れてきた。めくると怒られるけど…。体が娘だと言っても、記憶は男子なのに両親はよくしてくれるよなぁ。
望んだ形では無かったはずだ。もっと感動的な出会いをするはずだっただろう。
男と知った時の真っ白になった両親の顔は、今でも鮮明に覚えている。それにしても、親に秘密の多いガキになっちゃったよな。
身体能力の高さ。精霊や長の加護。守護龍の存在。長い長い過去に世界を壊した姫の生まれ変わりで、女神になれる事。
俺や周りに災いが振りかかれば、全部バラして全力で守る。過去に親父も守れず、自分さえ守れなかった。
あの頃の俺とは違う。この力のせいで、降りかかる火の粉があったとしても全力で守る。
今はここが俺の大切な世界なのだから。いつか現世界に飛ぶ方法を探してはみたいけどな。親父と母さんも会わせてやりたいし。
母さん、今の俺を見たら着せ替え人形みたいに扱うだろうなぁ。美奈姉もチビの時は、色々な服を着せられてたしな。
途中で、母さんもう無理!!!金輪際断る!!!と言ってから、その行事は終わったのだった。
俺がこんな姿で現れたら、歓喜して新作の数々を着せてきそうだ。まぁもう慣れてるから、そんな嫌では無いかな。
向こうの世界では、今はどうなってるんだろう。母さんと美奈姉で静かに暮らしているんだろうか。
この広い空を見せてやりたいな。
最近はよくリスタが遊びに来るようになった。我が家の菓子狙いなんじゃないかと思っている。
特に話しかけてくる訳でも無く、本を片手にお茶と茶菓子で過ごすのだ。
「その本、面白いのか?」
聞いてみた事がある。
頷いた後に、頭の良い奴には面白いと答えられた。何だこいつ。婚約者の癖に、機嫌を取るとかしないのか?
ブスッとしてテーブルに突っ伏してたら、頭をポンポンと触られた。リスタの癖なのかな。結構気持ちいいんだよな、これ。
「レミットは来ないのか?」
「あいつは特別な力があるみたいで、学園に通ってるんだ」
「レミットに力が…」
それは過去世に…女神の子という事に関係してるのだろうか。
「レミットが、俺にここに行けって煩くてさぁ。自分が行けない分、仲良くなっといてってな」
なーるほど?実際は顔は見るけど、仲良くはなれてない気がするが…。
「学園って、他の婚約者達も行ってるのか?」
「ウィザはフラりといなくなってるだけで、行ってないな。来るようには言われてるみたいだけど。ラファドとシャルルも通ってる」
「シャルルにも力が?」
「いや、普通の学園に通ってるだけ。制服が可愛いんだとさ」
なーるほどな。ラファドは火の力の調節とか必要そうだもんなー。
「りスタは行かないのか?」
「卒業までの勉強はしたからな。剣の稽古がある時だけ行ってる」
うん。リスタ頭良くて剣の腕もたつのか。婚約者の中で、1番まともかもしれない。
いつか剣の稽古とかしてくんないかなぁ。今はガキ扱いされてて、許可して貰えないんだよな。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




