60 お茶会
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子供達だけの、慎ましいお茶会。そうなるはずだった。気がつけば屋敷を上げての立食パーティーに変わっていた。
大大貴族は、小さなお茶会さえ望めないのだろうか。婚約者とその両親を含む、ゴージャスな立食パーティーになってしまった。
その関係で、シャルルに5個のケーキを用意して貰う事になってしまった。
「ごめんな、シャルル。大変だったろ?」
「大丈夫だよー。みーんな手伝ってくれたし。キッチンがバッタバタでね、楽しかった〜」
「それは良かったよ。こんな大騒ぎな会になっちゃってさ。貴族ってのがそうなのか、うちのが親バカなのか」
「どっちも??」
「かもな」
リスタ達も、思った以上の会場に引いているっぽい。シャルルが作ったお手製のお茶会のお知らせからは、想像出来ない規模だからなぁ。
「よ!リスタ!レミット!元気にしてたか?」
「元気だ」
頭をポンポンされる。こいつ人の頭叩くの趣味なのか?何か照れる。
「ルーナの顔を見たら、余計に元気になったよ」
ニコッとレミットが笑う。その笑顔にラーファと名乗った少女の顔が重なり、ズキっと胸が傷んだ。
入口の方では、ウィザとラファドが会話していた。
「ラファド、口を開けっ放しにしていると、ヨダレが垂れますよ?」
「ふぇっ!?そんなに開けてた!?今日は紳士らしくしようって思ってたのに」
「貴方は貴方らしくあるのが、運命だと思いますよ?リレンズ、こちらへ」
ウィザの後方から、リーファくらいの背の高さの少年が現れた。赤みがかった髪で、歳の割に大人びた瞳をしている。
「私は適当に楽しむので、リレンズ、ルーナ達の相手をしてあげて下さい」
「かしこまりました。ウィザ様。リレンズと申します。よろしくお願いします」
「あ、うん。ヨロシクね」
こちらはこちらで、婚約者同士まとまっているのか?
「やぁ、ウィザ、ラファド。後…リレンズくん?よく来たね」
「呼んでくれて、ありがと!」
「お招き頂き恐悦至極にございます」
「ウィザ様の家臣、リレンズと申します」
深々と頭を下げる。
変わった婚約者達と、その家臣。1番気が合いそうなのが、今のところリレンズのような気がする。1番安心して話せそう。色々な事情を抱えた婚約者達は個性が強い。
俺は、今後この婚約者達を束ねていかねばならない。仲良しグループになれそうもないけどなぁ。まぁ、為せば成る。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
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