55 現れた2人は
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今日も森で修行だ!何だろう。どんどん男らしくなるような?華奢な体に、余りある力。さすがに筋肉はつかないな。
ブンブン腕を回していると、森の奥から男性と女性が歩いてきた。その女性の顔を見て、デジャブの様な物を感じる。
黒い腰まである長いストレートの髪。顔にも見覚えが…。男性の顔を見た時に、頭の中で爆発が起こったように記憶が横切っていく。
「あの、ラーファ姉様」
「うるさいわね。皆に大事にされるお嬢様は、お勉強でもしていたら?」
「たまにはお茶でも」
「冗談でしょ。貴女と一緒にいる所なんて…見られたら!」
「でも…」
「リフェラーヌ兄様、行きましょう」
私も義兄に話しかける。
「リフェラーヌ兄様!私とも一緒に…」
「ごめんね、リーファ。君には仲間がたくさんいる。ラーファには僕だけなんだよ」
悲しげに目を伏せて、ラーファの後に続いて出ていってしまう。私だって好きで伝説の女神になった訳じゃない。私は…姉様の方が…。
いつの間にか、地に手をついていた。それを2人が見下ろしてくる。
「このチンケなのが?」
「間違いなく女神のオーラがあるね」
「またこいつだけ。自然に愛されて守られて大事にされて。今はこんな小さい体で、周りを味方につけてるんだわ」
2人の会話を聴きながら、記憶が内側から湧いてくる。
目の前にいるのは、古い前世で双子の姉だったラーファ。隣は義兄のリフェラーヌだ。当時実兄はこの世を破壊に導く者として、封じられていた。占いで繁栄をもたらすと選ばれたのが義兄のリフェラーヌだ。
「何だよ、お前ら」
俺は立ち上がって、2人を睨みつけた。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
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