52 その後
52
眠い…。
「ルーナ?やっぱりショックだったのね。怖い夢でも見て眠れなかったの?」
母親が心配そうに声をかけてくる。
「大丈夫だよ。寝付けなかっただけで、元気だよ」
ジャンプをしておどけてみせる。
「朝ごはん楽しみだなぁ。ね?母様」
「そうね。楽しみね」
母親がホッとしたように笑顔を見せた。ぶっちゃけ俺は何ともない。無駄な心配はさせないに限る。
そうして数日して、俺を狙ったのが最下層の貴族の仕業だったらしい。父親は実行を決めた夫婦に死刑を!と言い出したが、慌てて止めた。
「俺は、生きて償って欲しいと思う!生きてなくちゃ意味が無いんだ!!」
そう強く切望したので、何とか爵位の取り消しと平民への降格で済まされた。
それを甘いと言う大人達が多くいた。また必ず同じ事が起こると。他の子供が狙われたら、責任が取れるのかと。
そう言われれば、そうなんだよなぁ。でも俺以外に矢が放たれたら、死人が出るのだ。
なので父親に、関係者家族を全て引き取る事をお願いした。そして目立たない場所で、軽作業でもしてもらう。世の中へは、死んだ方がマシな目にあっていると噂を流すのだ。
周りへの力の差を、示す事が出来て牽制出来ると思ったのだ。父親も納得し、2度と同じ事が起こらなくなるならと了承してくれた。
それにしても、何で俺の命なんて狙ったんだろ?貴重な女子が1人減ると言うのに。貴重な女子だから、狙われたのか?
まだこの世界の事が分からない。この世界で女性は大切にされている物だと思ってた。目立つという事は、良い事だけでは無いのだろう。
出る杭は打たれる、か。美奈姉は大丈夫なんだろうか?現世界と異世界を行き来している、異端児。俺より特殊じゃね?
明日は美奈姉の家に行ってみようかな。週に1度は来るって話だし。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




