51 混乱
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警備の人間が男を捕らえた。まだ失神してるけどな。悪者ながら申し訳ない。
「何が…どうなったんだ?」
「ルーナ?どうなったの?」
まだ状況が飲み込めないリスタとレミット。まぁ彼らからしたら、一瞬すぎて分かんなかっただろうな。
俺は手に持った矢を2人に見せた。
「これがな、俺の頭めがけて飛んできたんだよ。矢に殺意と忠誠心を感じるから、誰かに頼まれて俺を殺そうとしたんだと思う」
一気に真っ青になる2人。りスタは頭を抱えている。レミットは真っ青になって固まっている。
例え銃だとしても、殺される気がしないけどな。大大貴族の娘を狙う輩なんて、結構いそうだけど。
「こう言う貴族を狙う事件って、結構あるのか?」
「無いよ!こんな事、初めてだよ!」
泣きそうな顔で、レミットが抱きついてくる。ヨシヨシと俺は頭を撫でた。
何か…こう言うの良いな。ずっとレミットにしてあげたかった気がする。頭を撫でて抱きしめて…。
何でこう思うのだろう。
「レミット、俺は大丈夫だから」
「うん。うん…良かった」
リスタが俺の頭をポンポンと触る。これはリスタの癖なのかな。嫌いじゃない。
2人とも、良い奴だな。両親の婚約者の選出、ハズレな訳では無かったのかもしれない。
その日、家は大騒ぎだった。母親は泣き出すし、父親は俺と母親の心配と、狙ってきた相手の特定を急がせていた。
俺はたまたま手を上げたら、手の中に矢があったと言う言い訳を信じてもらうのが大変だった。何か気配がしたとか、後付けして何とか無事で何より!て事で落ち着いた。
怖かった…と、沈んで見せたのも効果的だったのかもしれない。暗殺者をやっつけた件は、現世界で習ってた体術で体が勝手に動いて、たまたまうまくいったと言う事にした。
こうして、この日はバタバタと過ぎていった。まだ誰が狙ってきたのかは、判明しないらしい。
その日は両親の部屋で寝た。母親に抱きつかれながらなので、寝にくかったし恥ずかしさもあって、眠れぬ長い夜になるのだった。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
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