50 ランチとハプニング
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ランチの為に家に戻ると、リスタとレミットが遊びに来ていた。
「よ!元気そうだな!」
「相変わらず…」
「ははっ。相変わらず男らしいね」
「それは仕方ないだろ。17年も男やってきたんだから」
りスタが無言でポンポンと頭を叩いてきた。何か分からないけど、心の奥がほっこりした。
何だ?ま、いっか。
「今日はどうしたんだ?遊びに来たんだろ?」
「ランチでも一緒にどうかな?って思って。お弁当もあるよ」
レミットが大きめなバスケットを掲げてみせる。
「お弁当か!庭で食お!」
「ルーナ、まずは手を洗え」
「あ、そっか。じゃ、待っててくれよー!先に食うなよ?」
俺は足早に手を洗いに行って、庭へ走って行った。庭のテーブルではメイドがお茶を用意して、バスケットの中のお弁当を出している。
パンで挟まれたサンドイッチみたいなやつが、色とりどりに並んでいた。
「美味そう〜!」
「慌てないでね。ご飯は逃げないから」
肉が詰まってそうなパンを迷わず手に取り、大きな口で食べる。
「うっま!肉ジューシー!」
「全くお前は」
「こういうのを、よく庶民の皆が食べてて貴族用にアレンジしてもらったんだよ。ルーナ好きそうだと思って」
「うん!こういう手づかみで豪快に食べるのも良いよな!マナーとか面倒臭いし」
甘い野菜の入ったサンドや、フルーツの入ったサンドもある。ルーナの胃だと大して食べれないのが難点だな。
元の俺だったら、何個でも食べれたのに。俺のサイズを考えてか、1つ1つが小さめに切ってある。
2人は男同士楽しそうに話をしていた。と言うか、レミットが話してりスタが聞き役になっている感じだ。
これでバランスが取れてるんだろうな。良いなぁ、こういう友達。俺を女扱いしない、マブダチになれるヤツいないかなぁ。
大大貴族ってだけで無理か。相手が気を使うだろうしなぁ。同じくらいの貴族は、全員婚約者だし。
どんなに頑張っても、女扱いされるだけだろう。それじゃぁ面白くない。
「どうしたの、ルーナ?」
「何でもない。友達って良いもんだなって」
「ジジくさ…」
リスタが呆れた顔で苦笑いする。
失礼なやつだ!俺はむくれながらパンを頬張るのだった。
その時、シュッと空気がなった気がした。スローモーションのように矢が自分に向かって、飛んでくるのが分かる。
バッと矢を手で握って受け止める。2人は一瞬にして固まった。どこからだ?
俺は風に導かれるままに、矢を射た人間を探し当てた。
「逃がすかよ!」
手加減しつつも、ジャンピングキックを脇腹にお見舞いする。思ったより、男は横に吹っ飛んでいった。
あれ?力いれすぎたか?死なないよな?着地して直ぐに、男の方へ飛んだ。意識は無いけど生きてるな!いやー良かった。
「ル、ルーナ?お前…」
「何がどうなって、こうなったの!?」
矢で殺されそうになったけど、キャッチして捕まえたよーなんて説明で納得するかな?
とりあえず、この男何者だ?俺の命を狙うなんて。あの時、俺が手を出さなくても風の精霊が守ってくれたと思うし。
喧嘩売る相手を、間違えたな。
りスタが警備を呼びに走っていく。
レミットは俺を抱きしめてきた。
「俺は大丈夫だよ」
「うん…良かった」
レミットの体は小刻みに震えていた。怖い思いさせちゃったなぁ。悪いのは、この男だけど。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。




