46 引き込まれて
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広い花畑だった。奥へ行くほど、色とりどりの花が咲き乱れる。綺麗だなぁ。どのくらい歩いただろうか。
急に空気が変わった。何だろう?左側から吸い込まれそうな、鳥肌が立つ気配がした。怖いと言う気持ち以上に、行かなければならないと言う気持ちが湧き上がってくる。
何だろう?少し進むと、庭園への扉が目に入った。軽く押しただけで、キキーッと音をたてて開いた。
中へゆっくりと入る。すると、ますます寒気がして頭痛までしてきた。でも足が止まらない。止められない。
行かなくちゃいけない。そんな使命感の様な物があった。どんどん周りが暗くなるような気がした。先へ…もっと先へ。
胸が苦しい。心臓がバクバクして止まらない。それでも歩みは止まらない。どのくらい時間がたったのか。
花畑に剣が落ちているのが見えた。その近くには、剣が刺さっていただろう穴。
何だろう?見覚えがある気がする。剣にそっと触れた。その瞬間意識が遠のいていく感覚が起こる。体が熱い。
「な、んだ、これ」
体が金色に光る。ミキミキっと体が軋む音が聞こえる気がした。体の中が変わっていく感じがする。全てが壊されてから、再生するような気持ちだ。
「はぁはぁはぁ」
長い金髪が、サラリと下に落ちてきた。何だ?髪が長いしストレートだ。いや、それだけじゃない。手が大きく腕が長い。フラりと立ち上がると、目線が雅也の時のように高かった。
髪は腰の辺りまであり、古代ローマ人のような服を着ている。何が起こっている?そうだ!
「コマンド!」
名前:ルーナ(女神形態)
女神形態???女神…前にどこかで見たような。そうだ、思い出した!
あった!女神:???だった所が、女神:999になってる。何だよ女神って。
体もルーナのそれじゃない。俺より年上か同じくらい。剣の部分に顔を写すと、そこには見知らぬ女性の顔が写った。
ルーナの成長した姿とは思えない。いや、どこかで…遠い遠い昔に見た記憶が…?
ズキッと頭が痛んだ。頭の中に色々な情報が、一気に詰め込まれていく!どれがどの記憶なのか分からない。
俺の意識は、そこで途切れてしまった…
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