45 楽しいピクニック
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大きな布を敷いて、そこで母親が作ったお弁当を食べる事になった。いつもはシェフの料理を食べているから、手作りは初めてかもしれない。
大きめの三段重ねのお重を広げる。卵焼きのようなもの、唐揚げのようなもの。どれも美味しそうだ。
「私の実家の母が、よく作ってくれた料理なのよ。母は料理好きで、シェフと並んで料理してたのよ。私にも教えてくれてね。故郷の料理なの」
嬉しそうに微笑む。
「どれもこれも、美味しそうだね」
「はい、ルーナ」
「ありがとう、お母様」
何個か皿に移して、おかずを渡してくれた。まん丸のおにぎりも貰った。
こっちの世界でも、こんなお弁当あるんだなぁ。何か庶民な感じが落ち着く〜。
大自然の中、食べるご飯は格別だった。何か久々に味わうなぁ。唐揚げみたいなのも、家庭の味って感じで美味しい。
ピクニックの醍醐味だよなぁ。自然の中で食べる美味しいご飯。婚約者達も楽しんでいるようだ。
りスタはレミットと話しながら、楽しそうに食べている。りスタもあんな顔して笑うんだなぁ。
ラファドはハシャギながら、これもこれもと皿に乗せている。食べきれんのか?
ウィザは礼儀良く、父親と話しながら食べている。皆楽しそうで何よりだ。
先に食べ終わった俺は、この辺の探索をしたくなった。それに、ここに来るにあたって使えそうな精霊との技を試してもみたい。
聖なる炎と唱えれば、手元に炎が灯り。麗しの水で手元から水が出る。安らぎの光で手元に丸い光が浮き上がる。駆け巡る風で下から上へ持ち上がる風が吹き上がる。
精霊達と練習をしていたのだ。アウトドアに必要そうだなと思ったのだけど、貴族のお出かけには必要は無さそうだな。
「母様、ちょっと奥の方を見に行っても良い?」
「あら、1人じゃ危ないわよ」
「大丈夫。余り遠くへは行かないし、皆まだ食べてるから」
「そう?でも…」
「行ってくるねー!」
「あ!気をつけるのよ!?」
俺は奥に向かって走り出した。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ
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