39 美少女?
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ズシャと木から飛び降りた。簡単に着いたなぁ。ちょっと服が汚れてしまったが、仕方ない。
えっと。あのお屋敷かぁ。急に行くのは失礼か?んーまぁいいか。俺は貴重な女の子なんだし。許されるに違いない。
屋敷の横には花壇に色とりどりの花が咲いていて、とても美しかった。そこにたたずむ人に、俺は驚愕した。
長いグリーンの髪。キュルンとした瞳。黄色のワンピースを可愛く着こなしていた。
女の子!?この家にもいるんだ!可愛いなぁ。俺もあんな子とお付き合いさせてもらいたい!
女の子がこちらに気づく。驚いた顔で、俺の方を見て駆け寄ってきた。
「貴女は、もしかしてルーナ嬢ですか?」
「あ、えと。はい」
声も可愛い!ライブ配信とかしたら、絶対に推す!
「お会いしたかったのに、都合がつかなくて。すみませんでした」
「いや、俺はシャルルに会いに来ただけだから」
「そうなのですか?森でお迷いになりましたか?お洋服が破れたり汚れてます」
「あー大丈夫、大丈夫。君はとても可愛いね。ここの家の人?」
その時、バタンと玄関が開いて執事がこちらにダッシュしてきた。
「シャルル坊っちゃま!またそのような格好で!お父上に叱られますよ!」
…………んーーーー?
坊っちゃま?
「私は可愛い物が大好きなんです!それが認められないなら、家を出ても良いと思ってます」
「シャルル様…貴方が外に出たら、1日で魔物や獣の餌になるだけですよ」
「もうっ!何が悪いのよっ」
頬をプクッと膨らまして、ツーンと拗ねている。うん。可愛い。可愛いけど…女の子なら…。しかもシャルル?俺の婚約者じゃん。
ため息をついた執事が、やっと俺の存在に気づく。
「ま、さか、ルーナ様ですか!?」
「あー…はい」
「これはお恥ずかしい所を!さぁ中へどうぞ。…馬車はどうなさったんです?」
さすがにここは馬車使う距離だよな。
「あー、忙しそうなんで帰ってもらいました」
「そうですか。シャルル坊っちゃまも正装をして!ルーナ様はこちらへ。お菓子もたくさんありますから」
小さい子にはお菓子与えときゃ、誤魔化せるとか思ってる?
「正装は全然可愛くないもの。私はこの服で良いの。行きましょ、ルーナ様」
……おいおい。女装癖か?本当に…まともな婚約者…いないな。
諦めモードでシャルルに腕を引かれて進むのだった。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ




