36 4人目の婚約者
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「ルーナ様。婚約者のウィザ様がお出てです」
ガチャとドアが開き、少年が入ってくる。銀色の長髪に緑の瞳。真ん中分けのサラサラのストレート。
ジンが喜ぶように微風を起こした。
て事は風龍の人龍か。
「はじめましてルーナお嬢様」
「はじめまして。ウィザさん」
「可愛い天使ですね。誰であっても、貴女の美しさの前では霞んでしまいますね」
「………へ?」
「と言ったら、信じます?」
「は?」
「冗談です」
何だこいつ。婚約者をからかいに来たのか?
「中身は男の子でしたっけ。私の中身は25歳です」
「マジで?16、7歳位にしか見えない」
「23歳の時に人龍に選ばれたんですよー。もうラファド君から話は聞いていると思いますが」
逆パターンか。ラファドは幼い時に。ウィザは青年になってから人龍になったと言う事か。
「風龍なんだ?」
「ご名答。聞いてましたか?」
「いや、勘?みたいな?」
「勘が鋭い子は好きですよ」
やっぱりコイツ変だ。人龍に選ばれるのは変な奴って項目でもあるのか?
俺は俺で変な奴だから、人の事は言えないけどなー。異世界って異質なのが当たり前なのか?
まぁ…悪い奴じゃなければ、それでいいけど。どんな種族でも立場でも、良い奴も居れば悪い奴もいる。
相手の事は自分で見極めろ、が親父の口癖だったな。ウィザは悪い奴じゃない。ふざけた軽い奴だ。
何を考えているのか読めない。
「変な奴だよな、ウィザは」
「よく言われます」
こんな綺麗な笑顔なのに、何か信じられない。裏では笑ってなさそう。
心が通い合う事なんて、今後あるのだろうか。どんな奴でも、男と婚約したくは無いけどな。
読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ




