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転生したら俺は美少女で  作者: 満月(みつき)
33/126

33 マジで?

33


次の日、俺はラファドの家へと向かっていた。すぐに行くはずが、随分色々あって遠回りしてしまった。


以前は感じなかった、森の息吹が気持ちいい。精霊のおかげってやつか。自然を満喫した先に、森がひらけると大きな屋敷が目に入ってきた。


赤い屋根のお屋敷だ。俺の家と同じぐらい無駄にでかい。


背伸びしてコンコンとノックすると、中からメイドさんが出てきた。


「何か御用?お嬢ちゃん?」


キョロキョロと周りを見渡す。


「歩いて来たの?」


「歩いて来たよ?何か変?ラファドいる?」


「お名前は?」


「ルーナだよ」


「ルーナ…様?ご婚約者様!?どうぞ中へ!お坊ちゃまをお呼びしますので、こちらへ!」


メイドさんに応接室へ案内され、出されたジュースを飲む。


歩いて来るのは、貴族らしく無かったか?でも、徒歩圏内だったし。森は綺麗で眩しかった。


遠い時は馬車を頼むか。そういや家を出る時も、メイドさんが危ないから馬車を!とか言ってたっけ?


一応貴族のお嬢様だもんな。狙う人間もいるのだろう。チートすぎて忘れがちだ。誘拐とかされたら、面倒だもんな…


タタタタタッと2階からの足音がして、バンッと扉が勢いよく開いた。


「ルーナ!!」


「お、おぅ」


ちょっと可愛いとか思っちまった。こいつがこの体に入るべきだったんじゃないか?


こんな格闘系の、むさ苦しい17歳男子が入るべき体では無い。こういう根っから可愛い奴が入るべきなんだ。


「遊びに来てくれたの!?」


「いやー話を聞きに来たってのが正しいかなぁ」


「話?何?」


話なんて早くして、遊びたいって顔をしている。急かすように聞かれるが、俺が聞いて良いものか悩む。でもまぁ仮にも婚約者様だし…いいよな?


「あの、さー。聞きにくいんだけどさ」


「ん?何なに?」


「ラファドって人龍なのか?」


「………え」


ラファドの表情が固まる。表情が消えてガクガクと震え出す。

ラファドが部屋に来た途端、火の精霊サーラが嬉しそうだったので火竜だろう。


「何で………?」


「いや、えーっと。何となく?」


メニュー画面に出てたから、とは言えない。俺以外に見えない物を証明する(すべ)も無いし。


「あの、大丈夫か?ラファド?」


「あ……う、ん。僕…は…」


そこへ開いた扉の向こうから、執事らしきお爺さんが現れた。


「はじめまして、ルーナお嬢様」


「あ、はじめまして」


「失礼ですが、婚約者様にお会いになるのは何人目ですか?」


「ラファドで3人目です。リスタとレミットと会いました」


「そうですか…まだウィザ様には会われてないのですね」


「はい。会ってません」


「ご婚約者様の中で、ラファド様とウィザ様が人龍でございます」


「え……」


今度は俺が唖然とする番だった。婚約者、濃すぎないか?

読んで頂き、ありがとうございます

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