28 精霊の長
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『面白そうだからじゃ。お主は本当は強い。世界を壊せるのかと思う程にな。未知数でもある』
『楽しめそうだからなー』
『今もあの龍さんに話しかけようとしてたよね?』
『大変興味深い』
そういう物なのか??
まぁ精霊が友達ってファンタジーの王道だよな。うん。
『それに、似てるんだよな。お前。私達封印される前…最古の昔に仲良くしてた姫君と』
「その人も力があったんだ?」
『あったよ。しかしワタクシ達は姫を救えなかった』
水貴が悲しげに言う
「そうなのか…辛いな。大事な人を亡くすのは、どうにもならなかったとしても、もし声をかけたら助けられたんじゃないかと…もしもを追い求めちまう」
親父に声をかけて、一言謝っていれば…何かが変わっただろうか。
「何であの龍に話しかけちゃダメなんだ?」
『お主と同じで、異質なのだ』
風姫がそう言って俺を見た。
まぁ確かに俺は異質だな。中身と外側のギャップ。有り得ないチート能力。
「まぁさー。このままじゃいつ誰に狙われて殺されるか分かんないからさ。思い残す生き方はしない事にする!」
そう言うと、俺は一気に人の形をとった龍に近ずいて行くのだった。




