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転生したら俺は美少女で  作者: 満月(みつき)
20/126

20 姉訪問

20


「おっはよ〜我が弟♡」


「相変わらず元気だな、美奈姉」


「元気だけが取り柄だからねぇ。それに母さんが堕ちてると、私まで沈めないからね」


「母さん、落ち込んでる?」


「お父さんについで、あんたまでだからねー。私だけは元気でいないと。幸い両方の世界に体があるからね。無茶しても移動されるだけだし」


「無茶苦茶言うな、お前」


「好きでこうなったんじゃないわよ」


「美奈姉は、生まれて直ぐに両方の行き来してたのか?」


「んー…それはね」


美奈姉が生まれた時、異世界では大騒ぎになったらしい。魂5対5の人間なんて、古い書物を読んでも出てこない特殊な物だからだ。


俺の性別違い、見た目違いも特殊らしいが。


とりあえず、この子が物事を理解する年齢になるまでは、現世界に置いた方が良いだろうという考えで落ち着いた。


こちらの世界に置いておいたら、こちらの方での魂の定着が濃すぎてしまうかららしい。


そして現世界との繋がりが無くなり、死んでしまうと考えたからだ。


美奈姉が移動したのは、小学生になってかららしい。適応能力の高かった美奈は、あっさりと納得。


2つの世界を行き来する日々が続いたらしい。


「逞しいな」


「まぁね。遊び場が増えて楽しい、秘密って言葉で浮かれてたクソガキだっただけよ」


「いや、色々背負ってたんだな」


「ま、運命ってやつよ。雅也の方が、これから大変な毎日になるんじゃない?婚約者問題やらさ」


それは言うな、と思う。クソみたいな貴族のガキが今の所いないのが救いだ。


それなりに厳しい教育されてるんだろうなぁ。大貴族様だもんな。

…俺もか。習い事とか始まったら嫌だなぁ。。。


「ま、元気そうで良かった」


「まぁな」


「相変わらず可愛い人形みたいな子が、男言葉使うの慣れないわね」


「ほっとけ。好きで女の子してるんじゃねぇよ」


「1年後には立派な女子になってるかもよ?」


有り得ない有り得ない。中身は雅也で……その前は女の人だったみたいだけど。


「ならないよ!」


考えを振り切るように、強めに答えた。明日は散歩でもするかなぁ。


家にいても、何となく気まずいし。両親とは最低限の会話しかしていない。向こうが俺に何とか近づこうとしてるのが、余計に苦しくなる。


女だったら、何か変わったのかな。


「じゃ、またね」


「あぁ。またな」


生きてる自分。喜ぶべき事だし、生きたくても死ななきゃならなかった命もある。


こうなったら、周りの人の為チートこっそりしながら頑張るかな。

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