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124 刑の執行
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そして次の日、処刑が決行される事になった。
朝から陛下はワクワクした様子で私を見てくる。
「なぁ、ウエット。バシュて斧で首を切るんだよな?」
「はい。魔王国のしきたりです」
そっかーそっかーと、嬉しそうな陛下。ワクワクしているようである。
陛下らしくない。もっと穏便な方法を取ると思っていたのに。
ラバーにだって、寛大な心で許し雇うまでしていた。
妖は憎むべきもの、なのだろうか。
そして刑が執行され、バシュ!!と首が落とされた。
「なぁウエット!凄くね!血とかドバっと出てさ!これで妖達の牽制にはなったよな」
「そうですね、陛下」
見せしめとしては、十分だろう。陛下は間違っていない。
そうだ。私は陛下に仕える身。魔王なのだ。このくらいの残忍さはあってしかるべきか。
ウエットは納得できない心を、頭で無理やり肯定しようとしていた。
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