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転生したら俺は美少女で  作者: 満月(みつき)
12/126

12 いい奴かも

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イスに座る姿もイケメンだなぁ。まだ17だってのに、青年と言う風貌だ。顔に幼さは残るが…。


「ルーナ嬢。確認しておきたいのですが」


「あ、はい」


「目覚める前、異世界では男だったと言うのは事実なんですよね?」


「あー…うん。17歳男子高校生でした」


「こーこーせー?17…同い年か…」


「やっぱり複雑だよな?見た目可愛くても、中身はガサツな男だし。今の恋愛対象は女の子だし」


フーーーッと、リスタが深いため息をついた。


「問題ない。政略結婚のようなものだ。そこに心は必要ない」


な、なんだよ。そんな淋しい事を言うなよ。金持ちや家柄の良い奴の家庭とか知らないけど、子供は道具じゃない。


「なぁ?何なら俺から断ろうか?女子しか無理ですって」


「…不要だ。ルーナ嬢は5人の婚約者の子供を産めばいい」


は?5人の?聞いてない!そんな話は聞いてないぞ!


考えただけで、体への負担も心への負担も大きい物だろう。リスタも俺を道具だと思っているって事か?


「俺は道具にはならない!お前も嫌だったら嫌って言えよ!」


ビックリした顔で、リスタがこっちを見る。そして、プハッと笑いだした。ひとしきり笑い終えると、先程より親しみのある顔で


「面白いな、お前」


と言った。イケメンがキメ顔で何か言ってるよ!お前の子を産みたい女子なんて、整理券何枚あっても足りないだろうが!


「これからの人生、楽しみが出来た。これから、よろしく」


「あ、あぁ。よろしくな」


こいつとは話し合いが出来そうだな。まともそうなイケメンで良かった。


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