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転生したら俺は美少女で  作者: 満月(みつき)
115/126

115 狐の名

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「さっきの妖力は俺が出したんだよ。魔王国の民でもある人でもある、か弱いハーフの子を狙うなんて狐は卑怯者だな」


「お嬢ちゃん、この世は弱肉強食だよ。自分の命を繋ぐ物があったら、手を伸ばして利用するだろう?」


「この子がお前の命に関わるのか?」


「この子は凄くいい。いい魔力だ。ハーフなのも良い。バランスが取れているんだよ。この子の命があれば、4つの我の命が満タンに埋まるだろうさ」


「それが叶った時、この子の命は?」


「この人間の命?そんなもの綺麗に吸い上げて、綺麗な水晶 にでもするさ〜」


「よく分かった…。お前は敵だ!今のところな」


偉そうな態度に狐は眉をピクつかせる。何なんだ、この小さいのは。人間なのに妖力もちで、僕を怖がる事も無い。


まだ生まれてまもない人間に、なぜ僕は手を震わせているのか…。怖がっている?僕が?


「おい狐ー」


「な、何だ?」


「俺はルーナ。お前の名前は?」


僕の…名前…。そんなもの使った事も問われた事も無い。気づいたら1人で生き抜いてきた。生きていく手段も、何もかも実践で学んだ。


だが温かいものに包まれていた記憶もある。母親というやつか…?何か…呼ばれていた気がする…。思い出せそうで出せない。


「分かんないのか?仕方ないな…コマンド!」


えっと狐の妖怪。結構強いんだな、こいつ。何か…生きる為に必死に1人で生きてきたんだな。


さーて。名前はっと。天白…あまはく…か。結構位の高い狐なのかもな。自力で、ここまで強くなるなんて。努力家だな。だけど人に害をなすのは、見過ごせない。


俺は魔王なのだから。そして…妖の王みたいだから、な。メニューを閉じて俺は狐の方を見た。


「お前の名前は、天白(あまはく)だよ。良い名前だな」


「な!!?」


言葉から広がる母との記憶。温かい、とても桜が綺麗だった。兄弟達と甘え飯を取り合い、とても(いと)しい毎日であった。


「なぜお主がその名を…」


「そう言う能力持ちだ、とだけ言っとく」


「だが、僕はもっと生きる。生きねばならぬ!邪魔はさせぬぞ!」


「おぅ!俺も本気出させてもらうよ!」

読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ

ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。

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