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転生したら俺は美少女で  作者: 満月(みつき)
108/126

108 もうすぐ誕生日だが?

108


学校生活にも慣れ、それもルーティンになった頃。今月俺の誕生日がある。こちらの世界でも、季節は無いが1年は同じ様な割り振りである。


カレンダーの様なタペストリーには、ルーナ11歳誕生日とキラキラにデコられて縫われている。


目が覚めてから数ヶ月。誕生日か。11歳、か。このまま、いつか昔の自分の年齢を、ここで追い越していくのだろう。


俺のスタートラインは、その時になってからかもしれない。俺はその時に、俺で居られているだろうか。男っぽい女子になっているのだろうか。


まぁ、どう転んでも人生だ。現世界の俺は死んだんだ。ここで俺らしく生きるしかない。ウエット達は元気にしてるだろうか。あちらの世界の事も心配だ。


と、その時…


『ルーナ陛下、聞こえますか』


「聖女?聞こえる。何かあったか?」


『1度、こちらにお戻りください』


誕生日まで数日あるし。いっか。


「お母様ー私、別の世界に出かけてきますー!」


母親の慌てた様な声が聞こえたが、まぁいいや。


「いいぞ、聖女」


『それでは、移動の儀を始めます』


久々の聖女の歌のような音色のような声が聞こえてくる。フワリと温かい空気に包まれ、意識が遠のく。眠い…温かい…。


穏やかに移動する気配がする。また皆に会えるのは嬉しい。誕生日までには、異世界に戻りたいな。


魔王国は平和だろうか。皆が笑顔だといいな。眠気が増した。気持ちよく眠りにつく。雲の上のお昼寝のように、穏やかで気持ちいい。ずっと寝ていたいな…

読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ

ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。

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