表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら俺は美少女で  作者: 満月(みつき)
101/126

101 帰還

101


その後、聖女に呼ばれて神殿に向かった。お疲れ様とか言われんのかな。


「魔王陛下、お疲れ様でした」


予想当たった。聖女の次の言葉は予想外だった。


「国も落ち着きましたし、そろそろ陛下の世界に戻って頂こうかと思います」


「へ?帰れんの?」


「余り長く魔王不在なのは、力の不安定化になるので…またこちらに定期的に来て頂くようですが」


「あぁ!大丈夫だ。帰れるのかぁ。何か久しぶりだな」


「帰られてしまうのですね…」


ウエットが悲しげに言ってきて、またそれに心が揺れた。こいつ絶対女ったらしだ!


「それでは、またお呼びして会えるのを楽しみにしております」


「あ、今もう帰る感じ?」


「はい。魔王陛下もお忙しいでしょうし、こちらに来て貰う事も多いと思うので」


「そっか。聖女、ウエット、また会おうな!ラバーに後はたのむぞって伝えてくれ」


「御意。陛下…どうぞ、お元気で」


聖女が呪文を唱え始める。周りの風景が揺れて、見えなくなっていく。


気がつくと、そこは森の入口だった。少し見ていないだけなのに、懐かしい。


「ルーナ!??」


その時、聞き覚えのある大きな声がした。振り返ろうとすると、ギュッと抱きしめられる。


「どこに居た!?どんなに皆が心配したかっ」


リスタだった。クールな彼とは思えない程に、感情を爆発させている。心配かけたんだな。


「ごめん。家に帰ったら全て話すよ」


「あぁ。馬車に乗れ。家まで送ろう」


「サンキュー」


何か久々の空気感だ。あっちも居心地良かったけど、こっちの方が帰ってきた感がするよなー。


こちらでは精霊の力が強い。あちらでは人が精霊を操って使う感じだからなぁ。


そうは離れていない家に、あっという間に着いた。りスタは先に降りて、俺に手を差し出す。そんな女の子扱いしなくていいのに。律儀な奴だ。


そっと手を置いて馬車から降りる。久々の我が家だ。一気に走って扉を開ける。


「ただいまーーー!!」


「「ルーナ!??」」


母と父が大慌で降りてくる。泣き出した両親に揉みくちゃにされても、されるがままにさせておいた。


何日もやっと目覚めた娘が居なくなっていたのだ。当然の反応だろう。思う存分、愛でてもらった。

読んで頂いて感謝!感想聞かせて貰えると嬉しみですっ

ご意見や、こんな話になったら面白いなってあったら、教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ