表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/69

Interlude:Darling



「望!お待たせ!」

「アヤ~!全然待ってないよ!早く座って座って!」

アヤと初めて長いこと会話をした公園。

仕事終わりとか、暇な時とかに集まってお話をするようになった。


「で、今日は何のお話?」

僕がアヤにそう問いかけると、アヤは嬉しそうに、でもどこか照れ臭そうに話し始めた。


「望は、俺の大切な友達だから…紹介、したい人がいて」

大切な人、その言葉を聞いてピンと来た。


「うん、あ!前言ってた彼氏さんのこと?」

「……そう」

「いいよいいよ!いつ会える?」

「……今」

「…え、き、来てるってこと!?別に全然いいけど…」

「違、あ、あの…今から見るものは、他言無用で…あと、逃げないで欲しい、俺の大切な人だから…」

「……大切な人、なんか、怖いことしてたりするの?それとも見た目が怖い人?」

「違う…見た目は普通だと思う…い、いや、見せた方が…早いか…」

「?」

「待ってて、呼ぶから」

「よ、呼ぶ……?」



アヤはぐっと瞳を閉じた。

その後、彼の纏う雰囲気が…じんわりと変化して見えた。


髪を分ける彼、彼は目を開くと、顔を上げ、見たことの無い笑顔で微笑んだ。


「初めまして、義文の、アヤの彼氏の…比喩です」


……そう、いうことか。


見た目はアヤのはずなのに、仕草が違うくて…。

髪を耳にかけて、ピンと背筋を伸ばして、照れた時は口を押さえてクスクスと笑う人。


「…比喩さん、ですか?」

そう話しかけると、僕が年下だということを分かっているのか、どこか甘やかすような声色で「はい」と返事をしてくれた。


「…優しそうな人で安心しました」

そう言うと、彼は口を押さえ、クスクスと笑ってから一度大きく頷いた。


「ありがとうございます…貴方の事はいつもアヤから聞いていて…いい友達だと何度も繰り返すように言っていたから、いつかお会いできたらいいなと思ってたんです」


優しい声色。

アヤの喉から出てるとは思えないくらい、声の温度や湿度、雰囲気が違う。


この人は…アヤじゃない。

アヤの側にずっといた…アヤの彼氏なんだ。



「……アヤは、いつも…彼氏彼氏言ってましたよ」

「ふふ、本当に?なんだか…アヤに言わされてる感じ?ふふ、なんて」


こんな冗談言える人なんだ…。

アヤが彼氏になりきってるのか、とかバカな事考えてたけど…アヤがこんな事言えるわけ無いもんな。


本当に、別の人なんだ…。



「あ、比喩さんは…好きな食べ物とかありますか?」

そう尋ねると、彼は首を縦に振り、こう言った。


「僕もアヤも…焼き鳥が好きで」

「!好きな部位どこですか?」

「レバーとかの内臓系が好きで…でも部位よりかは味付けの方が、大事で」

「そうなんだ…タレ派?塩派?僕は塩派!」

「おお、一緒だ!」

「ごめん本当はタレが好きなんだけどカロリー高いから塩って言ってる」

「あらま…聞いちゃいけないこと聞いちゃった感……」

「……塩美味しいよね~」

「うん、おいしいね~」





『Darling.

Don't cry my darling.

足をついてDaring.

人らしくDaring.



ねえ、Darling.



貴方の為なら望んで奴隷になりましょう。



Darling.

Don't cry my darling.

足をついてDaring.

人らしくDaring.



ねえ、Darling.』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ