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10話~ハーグ~

2日ほど副反応が出ましたのでお休みしました。

仕事も休みだったため、しっかりと休めました。

まだ、少し体調が良くないため徐々に再開します。

本当は11話につなげようとしましたが、10話の話となってしまったので、

割り込み投稿となります。

 公共事業というのはやらなければならないものですが、お金がかかるものです。整備したとしても道路が永久に整備しなくてもいいわけではないですし、道路が通りにくくなれば整備を行わないといけません。確認と検査だけでだいぶ時間を要するのにそこからさらに工事が始まります。今は軍主導で行ってくれているので楽ができています。人件費に頭を悩まさなくてよいのです。


 この体制が永久に続くわけではありません。あくまでも軍が手伝いをしてくれているから大丈夫なだけで戦争が始まれば兵士たちは戦争に行ってしまいます。戦争が始まれば兵士以外の人員で公共事業を進めなければなりません。国の予算も無尽蔵ではないのです。借金したとしても、利息の返済が滞ってしまえば金利がまた上がります。その調整を私がしていますが、今回は有志による治水作業が案件として来ています。


 わずかながらに人件費は発生していますが、通常の公共事業よりもかなり安価で済むのです。村にとっては重要な河川であり、用水路を整備し、田畑を開墾するのは村にとってはかなり重要です。だからこそ、有志が集まったのでしょう。しかし、兵士ではないため日夜作業できるわけではありません。自分の作業を止めてから作業をやるわけでは。もありません。間にやっているため工期がいつまでになるのか不明なため、指示が難しくなっていきます。


 私としては何としても数か月後には終えておきたいものです。その頃になれば作付が始まるため、見通しが立ちます。少なくとも河川が枯れない限りは大飢饉が起きることが少なくなります。今の戦争が長く続けば食料の確保が問題となってきます。その時には別の戦いが始まります。


 いわゆる、生産能力と経済力による消耗戦戦いが始まります。総力戦の戦争になれば2つの後ろ盾があるほど強くなっていきますから。国内の生産能力が低いとは思っていませんが、他の国に匹敵するほど強いという慢心もありません。紙をめくりながら水を飲みます。この国には幸いにして水が豊富であるため問題ありません。その分河川の整備をしておく必要がありますが、一回しっかりと作っておけば本当の災害以外で困ることはないでしょう。


 …、内乱中なのでお金がそこまでないのも問題がありますが、うまくやりくりするありません。しかし、コーリンもこの額で請け負うと言ってくれていますね。俺にできることを手伝えとありますが、この程度ならなんともなりません。少し気がかりなところもあります。コーリン自身が直接行う必要のある仕事はそこまで多くないはずです。この時期に何をするのでしょうか。まあ、よいでしょう。最終的にはこの国のためになることをしていますから。


 ハーグは書類とコーリンの申請に押印した。


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