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66話

前作で読みにくいという感想が多数来ておりましたので、

他の投稿作品を見て、改行してみました。

いかがでしょうか。

 首都が近くなり、緊張感が増した。

コーリン将軍もかなり緊張しているのだろう。

アミール宰相を追っているのに姿は見えてこなかったが、

ようやく背を捉えることができた。

アミール宰相の軍は門を攻めているように見える。

そこでコーリン将軍が軍を止める。


 門の上から弓矢を放っているのは貴族ではなく近衛兵らしい。

イーリンが言うのだから間違いないだろう。

そして、フォン将軍が左右から挟撃している。

この状況で誰もアミール宰相が勝てると思っていない。

もうアミール宰相の最後のあがきにしか見えなかった。

フォン将軍の伝令が届き、中央に突撃してくれということだった。

コーリン将軍は動かなかった。

…、ハーグさんも動いていない。

一体何を考えているのだろうか。


 単純に突撃しても戦果が見込める。

ここでアミール宰相の兵士を叩いておかなくては、

後々の統治に影響が出ると思っていたが、ハーグさんは後ろを気にしていた。

本陣に指揮官を集めて会議を開く。

コーリン将軍とハーグさんは腕組みをしてしながらうなっていた。

うなっている内容は殿下である。

そもそも戦争を好まない殿下のことを考えると、

アミール宰相の軍を完膚なきまで叩くのは良くない。

今回の戦いは内乱であるため、この戦いでの人的損失は

国力の低下につながるとみている。


 そこまでわかっている殿下がこのまま壊滅させたとして

何も言わないと考えるのは難しいらしい。

殿下は怒るような性格ではないが、

一度怒るとかなりの期間持続するということ。

立場的には王の次に偉い人であるため非常に厄介だ。

それこそ、戦後処理に大きな影響が出るかもしれない。


 しかし、彼らの部下からの反応は芳しくなかった。

そもそもの発端はアミール宰相のせいであるため、

我々が遠慮することはないからである。

コーリン将軍とハーグさんは部下の話を聞いてから、

再度、考え直すことになったようだ。

…、イーリンの考えではみんなの意見であることを踏まえて、

突撃することにした方が減俸としてもそこまで大きくならないからだと思っている。


 政治的な判断というよりも今後の国力を考えた戦い方が求められる。

兵士たちは敵味方に分かれて戦っているが、今までは一緒にいた仲間である。

できれば死んでほしくないはずだ。

コーリン将軍とハーグさんの号令によって突撃が開始される。

俺は今まで通り後方で待機だ。

中央に少し隙間を持たせて突撃していた。

アミール宰相の兵士を逃がすためだろう。

完全に封鎖しては兵士たちも死に物狂いになってしまう。

そんな中で勢いを消すアミール宰相の兵士たちがいた。

…精鋭兵か。


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