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63話~フォン~

 そもそも戦いというのは勝つか負けるかである。中間というものは存在しない。特に戦争となれば負ければ領土を取られてしまう。いかに負けないかということも大事だが、どのようにして勝つかも大事である。例えば敵兵が多く残ってしまった場合、再度攻撃を仕掛けてくることもありうる。領土を侵攻された場合には完膚なきまでに討ち取ることが重要。徳に指揮官を討ち取りまくればいい。


 結局、俺は出撃することになった。…、コーリンとハーグの野郎、本気で俺と戦う気でいるな。戦う気なんてなかったのによ。しかし、コーリンが負傷したというのは驚いた。アミールの軍勢の中でも特に強いとされていた百名がいないと思っていれば貴族の中に紛れさせていたとはなかなかやる。コーリンも年を取ったな。百人とは言え、アミールの精鋭兵にやられるような兵士じゃないからな。ワカトシというのは新兵にしてはよくやっている。他の兵士からの援軍もなく耐えることができているのだから。


 正攻法に戦う兵士も必要だが、俺の兵士たちにはそのようなことはしない。奇襲で戦うのが基本である。奇襲の方が敵を倒す可能性が高まるというのもあるのだが、基本的に守備をするのは性に合っていない。攻めて攻めて攻めまくるのが俺の形だ。戦いの中で詳しい戦術を考えるのも嫌いだしな。


 さてと、5日ほどの時間をかけて迂回してきたこともあった。コーリンやハーグも気づいていなかったようだ。一応、他の国境へ行くように囮もつけていたしな。まあ、流石にハーグも多くの密偵を放つことができなかったのだろう。多くの密偵が捕縛されていたらしいからな。仕方のないことだ。そこらへんに関してはアミールの方が上だ。


 さ、突撃と行くか。コーリンとハーグに伝令を送れ。さっさと内戦を終わらせるぞ。


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