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第七十三話 レーちゃんの羽

サブタイトルの名前を間違えていましたので訂正致しました。

固有名詞だけにすいませんでした。

翌日は雨だった。まったくもって都合が良い展開だ。ロンじい家が雨漏れしていないかが確かめられる。朝食を済ませると急いでロンじいの家に向かった。


ドアをノックするとロンじいが出て来た。


「おぉ~待っとったぞチョコ坊」

「おはようございます」

「挨拶など良い。早く入れ」


家の中に入ると雨漏りが無くなったとロンじいが喜んでいて、家中を見せてくれた。

もちろんロンじいの家も俺の家と同じ作りだ。なにせ村の標準な造りだからだ。


全ての部屋で雨漏れが無かったことがよほど嬉しかったのか、「屋根の分だ」とポーションを10本も持ってきた。


「今日は室内の物を綺麗にしていくから、大事なものや思い出の品が有ったら出しておいてよ」と伝えてテーブルに椅子、家具を綺麗にしていった。動かせる物が終わった後は壁と床と言った感じですべての部屋がピカピカになったところで今日の作業を終える。それでも優に一日掛かりだ。明日は雨がやんで居たら外壁をやれば完成だ。


次の日はこれまた都合よく晴れてくれた。これなら外壁も出来るだろう。


屋根と同じようにデッキブラシで汚れを落としてから石鹸水を掛けさらに磨いているとレーちゃんから「ご主人様~ これを使うのなの。これで汚れを落すなの」と一枚の羽を渡された。


せっかくレーちゃんがくれたからと言われたようにレーちゃんの羽で汚れを掃き取るようにするとあら不思議。俺の今までの労力はどうしたと言うほど綺麗になるどころか、まさに再生。新品同様でなく新品そのもの。さすが不死鳥の羽だ。レーちゃん……もっと早くこれが欲しかったぞ。


見事に甦った家を見たロンじいはこれで安心して暮らしていけると泣きながらお礼を言ってきた。こんなに喜んで貰えるとは思いもしてなく、俺も照れてしまい「これからも長生きしてね」と頓珍漢な事を言ってその場を誤魔化してしまった。


気持ちが落ち着いたのか一旦家に入って行ったロンじいが大量のポーションを持ってきた。


「いま用意出来る在庫がこれだけしかないんだ。チョコ坊が帰るまでもこの3倍は用意しておくから代金の代わりに受け取ってくれ」


ロンじいが持ってきたポーションは2ケース。60本だ。あとこの3倍と言われても持って帰ることが出来ない……。


「いや、さっき貰った10本で十分だよ。そんなに持って帰れないし……」

「いや、あれは屋根の分だと言ったろう。部屋の中も外もこんなに良くしてもらったんじゃ。それなりの数を渡さんとワシの気が済まんのだ」

「では、いま在るだけで良いですよ。ホント……追加で貰っても持って帰れないから……」


空間収納にしまえは問題ないけど、すでに貰った70本でもどうすれば良いのって感じだ。俺は薬師でないから売るって言っても問題が有るかもしれないし……。あとは気持ちだけ貰っておいたよ。


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