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第六十二話 連れて来られたのは

どうやらルーバは鍵を貰ってから人間界での事の報告も兼ねて神界に戻っていたようだ。その報告の中で命を助けられたことに対する礼を神様から直接したいから連れて来たとルーバに言われた。


白い空間で待っていると急に視界に金色の光が現れ、それがどんどん大きくなっていった。


「チョコラ殿。此度は私のシルバーウルフをお救い頂きありがとうございます。突然開いた堕天の穴に私を助け代わりに落ちて行ったときに何も対応が出来なかったことを気にしておりました。人間界でチョコラ殿に救われたと聞いた時に私がどれだけ安堵したことか。本当に感謝しております。この事を直接お伝えしたく、この場にお越しいただきました」


「いえ、それは良いのですが、ここは何処でしょうか?」


「これは申し訳ない。何の説明の無くいきなりでしたね。ここは神界と人間界の挟間。これより先は神籍を持たぬ者が昇る事は出来ないのです。また、神籍を持つものがこれより先に許可なく降りると神籍をはく奪され、一定の条件を満たさないと戻ることが出来なくなるのです。ですから私がチョコラ殿にお会いするにはこの場でしか叶わない事をご理解下さい」

「えぇっと……このルーバ……シルバーウルフの神籍はどうなるのですか?」

「ご安心ください。この者は無断で人間界に降りたのではなく、任務中の事故で落ちたのですから神籍ははく奪されません。また、先日神界と繋ぐ鍵を渡しました。この鍵を所持する間、神界と人間界を自由に行き来する事が出来る許可書のようなものです。そしてこの鍵には特別な配慮により使用期間は最長の100年に設定してあります。ですから期間を超えない限り何の障害もありません」

「期間を過ぎるとどうなるのですか?」

「その時は鍵の効力が自動的に消えます。また所持する者が神界に居れば問題は無いのですが、人間界に居た時は神籍をはく奪され、再び戻るには一定の条件を満たす必要がありますが、特に生命に関わることは一切ありません」

「そうですか。安心しました。ところで、神様は何の神様なのですか?」

「これはうかつでした。私はこの世の創造神。人間界では色々な呼ばれ方をされております」


まさかの創造神様の御前とは…… 聞いてあたふた。どうすれば良いだよ……


『チョコラよ、なに慌てておる。普通にして居ればよいのだぞ』


いや……普通にって……無理でしょう


「どうやら驚かせたようですね。しかし気にすることはありません。今日は私からお呼びしましたのですから畏まる必要はありませんよ」


そう言われても……無理です!


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