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第五十一話 アルバイトを雇いました

ルーバが監視を見つけて3日。相変わらず監視は続いているがそれ以上のアクションはなかった。

近衛隊の警戒はしていてくれるが、直接何かをされている訳ではないので様子見をするだけで時間だけが過ぎて行った。


そんな中、副隊長の提案でアルバイトを雇う事になった。人員は近衛隊から一人護衛を兼ねて派遣してくれることになった。これなら近くに居るので向うが何らかのアクションを起こした時に即対応が出来るからだ。もちろんルーバもうまいっ亭でアイドル犬をしながら警戒をしていてくれた。


近衛隊から紹介? 派遣?? されたのは経理課に勤務しているティラさん。

赤髪のショートヘアが映えるシャープな顔つきに銀縁のメガネ。如何にも頭脳明晰のエリート感を漂わせた女性だった。


副隊長いわく「普段は経理で頭脳派に見えるが戦闘能力が高く、重要人物の側近護衛が本来の職だ。安心して守られていろ」と言われたが、勤務時間が過ぎたらどうするんだろう。


「はじめまして。近衛隊経理課所属のティラと言います。任務完了までよろしくお願いします」

「はい。こちらこそよろしくお願いします。チョコラと言います。この犬はルーバです」

「早速ですが、私が滞在中の部屋に案内して頂いてもよろしいですか」

「えっ? 滞在??」

「はい。24時間の護衛ですのでお傍を離れる事が出来ません。定期報告は本隊の方から接触が有ります。また、万が一この場を離脱するときは交代の者が護衛に当りますのでご安心ください」

「…………」

「それと私の事はティアとお呼びください。私はマスターと呼ばせて頂きます」


もう好きにしてって感じだった。


ティアさんに家の中を案内して気に入った部屋を使ってもらう事にした。選んだ部屋は俺の隣りの部屋で、俺が落ち着かないからもう少し離れた部屋にして欲しかったが「護衛対象者に一番近い部屋に居る事は基本です」と押し切られた。


あまりにも護衛護衛と言われるとなんだか命でも狙われている気になってくる。そんなことはないんだろうけど、早く監視の黒幕を見つけてお引き取り頂きたい……。


その後、ティアさんをタージさんとミハルさんにも紹介しておいた。ミハルさんに「あら若い男女が一つ屋根の下に??」 って定番の揶揄をしてきたけど、「任務ですから」とバッサリ切られ、さすがのミハルさんもタジタジだったのを見て笑いを堪えるのが大変だったが、タージさんなんか声を出して笑っていてミハルさんに睨まれていたよ。


やっぱ、こういう感じが好きだ。早く解決して欲しいと思った。


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