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第二百四十七話 集落で作業開始です

今日から領内にある集落を回る。地図と回る順番は昨日の内に村長から貰っている。

俺はルーバとレーちゃん親子を連れては初めに向かう集落を目指していた。

ホンちゃんは兄さんたちに気に入られた事から兄たちと共に居る。


道中の様子を伺いながら進んでいたら初めの集落に到着し、入り口で村長の手紙を見せると長の元に案内をしてもらえ話を聞くことが出来た。


長の話しでは今残っている集落のほとんどは鉱山が廃坑になった日まで残った人たちが集まって出来た集落で、移転しようとしたが先代のヘラルド候から街の受け入れが整うまでの待機場所的として5つの集落に分かれたのは良いが、そのまま忘れられて今にあると教えてくれた。

その後、領主が王家になったので多少は期待を膨らませたが今のところ満足で来るものでは無かったが、以前よりは食料の供給と新たに見つかった鉱山の調査が終了しだい仕事に入れる約束が出来た事でみんな安堵していることも話してくれた。


長との話も終わり、さっそく集落の中を見て回ると家は全部で8軒。細い丸太を組んだだけの家

で隙間も塞いで無かった。おまけに所々虫に食われた所から木が腐っているところも有った。


家を確認した後に畑も見せてくれた。この畑も痩せこけて何とかみんなが食べられる分だけで保存出来るほどの収穫は難しいと教えてもらった。こっちでの一番の問題は鉱山で仕事をしていた人ばかりで畑の事を知っている人が居なかったことだ。


村の現状を見て、手始めにすることはもちろん家の修復だが短時間に終わらせ次の集落に向かうにはレーちゃん親子に頼むしかない。ただ、レーちゃん親子に復元してもらって元々ある隙間が埋まるわけでは無いからそこは住民の人たちにやってもらう事にして、必要な木材を用意しなければならないが、これは畑の周りの木を伐採して使う。あとは釘か……手持ちの分を空間収納から取り出しこれで何とかしてもらおう。


ルーバに頼み木を伐採すると俺は火と風魔法で乾燥させ板を何枚も作って行く。それを各家に配り終わったところでレーちゃん親子に村中を飛んでもらった。


集落の人たちの驚いた顔を見ながら長に畑の対策として間伐した木の葉を腐らせ腐葉土にしたのち土に込むことと。板を作る時に出たというか、出したおが屑を灰にしてこれも畑に混ぜ込む事を伝えた。

これで土が中和され腐葉土で栄養も与えられるから少しは改善できるだろう……確信はないけどね。でも腐葉土は森から集めた方が早いか……。



ルーバに腐葉土も灰も作ってやらんのかと聞かれたけど、肥料作りはしっかり覚えてもらわないとこれからの事も有るからね。あとからクラムに報告をして農業を教えられる人を派遣してもらう事にしよう。


そんなこんなでレーちゃん親子が復元した家で隙間塞ぎと言う名の補強を手伝いながら今日の作業を終えた。

長から今日はこのまま集落に泊って行けと誘われたのでお言葉に甘えることにする。一旦キャサル村に戻っても良かったが、ここからの方が次の集落に向かうには近いというか、その前に王家の離宮にも寄って現状の報告と釘を手に入れたかった。


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